ひな菊と黒い犬

まあまあそこそこほどほど

汗疱さんが居座るので金属アレルギー検査してきた(写真注意)

仕事猫4看板を持つ
汗疱(異汗性湿疹)さんの原因のひとつに「全身型金属アレルギー」というものがある。

皮膚科で真っ先に金属アレルギーの疑いありといわれ、食事制限をするように言われた。
金属アレルギーがあるかどうかの検査(パッチテスト)は、汗をかかない季節にならないとできないからね、やる気になったら連絡してねというので、先送り。
自分の体に何が起きているんだろうと不思議になり、とりあえずオリゴスキャンしてみたりした。
結果として、アレルギーの原因物質としてよく挙げられる「ニッケル・コバルト・クロム・マンガン亜鉛・銅」はむしろ足りていないくらい。
nagareru.hatenadiary.org

2017年に遺伝子検査が半額セールしていて、その時の結果をひっぱりだしてもう一度見たりした。
ええ、アレルギー性鼻炎でスギだけでなく吸入系アレルゲンには大なり小なり一通りアレルギー反応が出ます。
食物アレルギーや接触型の金属アレルギーにはまったく心当たりありません。
遺伝子検査結果

汗疱を発症している人の治った記録を見ると、金属アレルギーとなる原因物質を大量摂取していて、それをやめたら軽快したという話がでてくる。
玄米・豆乳・ナッツ・納豆・ココア・ほうれん草、エトセトラ。
いわゆる健康食と言われるものは「ミネラル」=「金属たっぷり」であり、金属アレルギーの要因になるとのことだった。
medicalnote.jp

銀歯も原因になるとのことで、歯科医に相談したら、奥歯の交換になるから、金属アレルギーの結果に関係なく、一番硬い高いもの(保険ナシ)をオススメしますと言われて、こちらもちょっと先送りです。

大量摂取というほど食べてはいないけれども、加工品も入れると毎日に近い摂取があるなと思ったので、制限することにしたのは5種。
コーヒー・お茶(紅茶・緑茶)・豆乳・ナッツ・チョコ。
ソイプロテインだったので、ホエイに変えてみたり、チョコ味のものは避けてみたり。
自販機の前ではいつも悩み、果物系・アミノ酸系・スポドリなら問題ないかな?と思いながら選ぶ。

これが原因かもしれないと思うと、どれも原因に思えてくる。
5種、といいながら、気がつくとどんどん敬遠している。
オートミール、蕎麦、納豆、牡蠣。
気にせず購入したお弁当に海苔が入っていて、そういや海苔もダメなんだっけーと思う。
かぼちゃ・キャベツ・しいたけ・鮭あたりは、特に気にせずスーパーでいつも通り購入して食べたけれど、憎悪すると、あれが原因だったのかしら、と不安になる。
豆類全般だめってことは、豆腐や醤油や味噌もダメなのかなとか調べたりする。
おみやげに渡された豆大福やチョコ風味のスナックですら、まあちょっとくらい平気だろうと気負う始末。
あんこダメてことは和菓子全般食べられない。
人生の楽しみが半分くらい減った気分。
そういうのを3か月過ごしてみて、症状が軽快したかというとそうでもなかったのでした。

パッチテストは調べると拷問のような検査で、最初はとてもする気にならなかったのだけれど、これが原因かもしれないとずっと思い続けながら、食事をするのは、相当にメンタルを削られた。
金属アレルギーが特定できれば、食べられないと割り切りもするけれど、ずっと疑い続けるのは無理、と思い始め、パッチテストを受ける気になってきた。

hashimoto-c.jp

パッチテストは試薬(アレルギー原因)を48時間貼り続け、その炎症反応をみて原因物質を特定する。炎症反応=水ぶくれなので、のたうちまわる可能性が高い。72時間後の判定までは、かゆみ止めとなる抗アレルギー薬は飲めないので、丸3日ひたすら耐えるしかない。
絆創膏にも肌荒れする私が、全く耐えられる気がしないけれども、丸3日休むことになるかもしれないと会社に事情を説明して仕事のスケジュールを調整。
7月末に発症してから、抗アレルギー薬を24時間切らさないように飲んでいたけれども、ようやく飲まなくても耐えられる程度に軽快してきたので、受けることにした。
金属アレルギー検査は皮膚科だからといってどこでもやってるわけではない。判定は目で見て判断するので、それなりに検査経験のある医師の方が目が肥えているだろうから信頼できると判断した。
病院に電話すると、予約は必要ないけど連続して通院してもらう必要がある、背中で反応をみるからニキビや炎症があるとできない、7日後の判定はやらなくても特定できることが多いからほとんどしていない、等の注意事項を説明してもらう。

金属アレルギー検査(パッチテスト)
丸く並んでいるのが15種の試薬。一番右のは陰性コントロール(白色ワセリン)。
通気性のいい粘着シートで止めてるのだけれど、もうこのシートにかぶれてかゆい。
絶対に水には濡らさないでというので防水シートを重ね貼りされたので、絶対かぶれるからやめてくださいと防水シートははがしてもらった。
そんなわけでシャワーもお風呂も厳禁。
貼っているところはもちろんかゆいけれど、それ以外にも伝播して全身かゆい。
ホットタオル(濡れタオルをレンジ)で体を拭くときが一番気がまぎれた。

結果的には、金属アレルギーではありませんでした。
なので試薬に水ぶくれができるほどの発症は無く「のたうち回る」のは避けられた。
それでもこんな拷問のような検査は二度と受けたくないです。
料金は1回目2100円(外用薬・内服薬の処方代込)。2回目380円。3回目380円。

48時間後 78時間後

写真は看護師さんに撮ってもらいました。
黒くなっているのはアレルギー反応ではなくて刺激反応らしいので陰性。
13番亜鉛が一番陽性に近いけれども、紅斑だけ。
亜鉛は擬陽性も出やすいらしく、72時間たっても悪化はしなかったので陰性判定。

「金属アレルギーじゃなくてよかったね?よかったのかな?」
と先生が言う。
原因が特定できなくて残念という気持ちと、とりあえず食事制限は解禁という安堵。

アトピーの新しい薬出しておくから試してみて、というので、まあ皮膚科は対処療法しかできないよなあ、と思う。
ちなみにこの時点で皮膚科は3か所行ってみたけれども、2か所は金属アレルギーが原因という考えには否定的で、ステロイド剤と抗アレルギー薬と保湿剤だけの処方なので、新しい薬を試してみてと言われるだけ真摯な病院なのかもしれない。
なお、2015年にアレルギー検査「VIEW39」をやったアレルギー科(内科)に行ったら、汗疱の病名も金属アレルギーの話もこちらが説明しなければならない始末で、医者というのは本当に自分の専門しかわからないものなのだな、と思った。

疑い始めると革製品(クロム)がダメなのかも、指輪(プラチナ)がだめなのかも、鉄(フライパン)かしら、ニッケル(ステンレス製品)かしら、ときりがない。そういうあらぬ疑いから脱却できたという意味では、やってよかった。
アレルギーではないにしろ、反応がでている下記については検討しようと思う。
・6:パラジウム(歯科用材)
・7:マンガン(歯科用材)
・9:イリジウム(歯科用材)
・13:亜鉛(サプリ・アクセサリ)
・14:金(アクセサリ)
www5.famille.ne.jp
www.sugiyama-dental.com

さて、件の汗疱さんはまだ居座っています。
こんなの(下記写真)が両手に6か所くらいある。
これでも最初に発症した7月末に比べればはるかにマシ。
集合体恐怖症の人は見ないほうがいいかも。

汗疱の症状