ひな菊と黒い犬

まあまあそこそこほどほど

汗疱さんのための市販薬(塗り薬編)

看板の文字は夫が書きました
汗疱(異汗性湿疹)さんは、両手足に広がりました。

7月末に発症してから3か月が過ぎようとしています。
夏や季節の変わり目に発症する人が多い、というので、涼しくなったら治るのかと思いきや、もう11月です。
とりあえずこの3か月ですべての手足の指の皮がむけた。
10月の終わりころから抗ヒスタミンの飲み薬を飲まなくてもかゆみに耐えられるようになってきたので、よくなってきたのだと思う。この3連休は14年ぶりの夏日とかいうので、もっと気温が下がれば楽になるのかも。

手に水泡ができて、皮がむける。
7月に水泡がたくさんできて痒くて眠れないという状況になって、「汗疱」という病名を知ったけれど、「小さないぼみたいな水泡ができる」「手の皮が小さく丸くむける」こと自体はこれまでにも何度かあったから、予兆なり下地はあったのかもしれない。
ただこれまでは、いつのまにか皮がむけていた、とか、かゆみ止めを塗ったらそのうち気にならなくなった、という程度だった。

ネットで汗疱のことを読み漁り、一番実感として参考になったのは下記サイトで、何回も読んだ。
「深く息を吸って吐いた時に自分の手のどこに水疱ができようとしているかを知ることができます」と書いてあり、なんだそりゃと思っていたけれど、今はわかる。
www.fureaikanpou.com

手汗をかきやすいひとがなりやすい病気、ということだけれども、私は手汗自体はそれほどでもない。
この3か月でわかったことは、むしろ皮が厚いところから発症すること。
最初に発症したのは手相でいうところの感情線の上。握りこぶしをつくったときに一番皮が厚くなるところ。
星ひとみの恋する手相占い・ ~ 基本線と補助線 ~ | 星ひとみ - チーズ!ネット

次が指の側面、そして手の側面。
そして今は手首の近く、運命線の両サイドにある月丘・金星丘のあたりが発症している。
星ひとみの恋する手相占い・ ~ 丘 ~ | 星ひとみ - チーズ!ネット

とりあえず最初の2か月で全部皮を剥かないと気が済まないという勢いで広がった。
足も手に相当するほぼ同様の部位が発症。
どういう原因かはわからないけれど、皮膚の下でちいさなやけどがたくさん発生している、と理解した。
汗疱は汗が原因ではない、という見解も多く見たけれど、イメージとしては皮膚が厚くて固いせいで汗の排出がうまくできなくて異物が皮膚の中にとどまっているせいで炎症を起こしている、と感じる。
皮膚を柔らかくして血行を良くして排出を促せばいいのでは、というのがいまのところの素人的見解。

もう何はともあれ、火消しにはステロイドです。
私は虫刺されでも悪化しやすくて病院に行くことが多い。
そして色々試した結果、「マイザー」との相性がよくて愛用している。
nagareru.hatenadiary.org

ステロイド薬は相性があって、強いから効くというわけでもない。
かかりつけ医に行く間がなくて飛び込みで入った皮膚科で「ネリゾナ」を処方されたので、ベリーストロングクラスなら「マイザー」にして、と変えてもらい、お風呂上りと朝、1日2回たっぷり塗る。
ネリゾナを第一選択肢にするところは正しい判断だと思うけれど。
www.hihukai.net

正直これまでの虫刺されの経験からすると、もっと炎症が収まってもいいはずなのに、次から次へと湧いてでてくるようだった。1週間もステロイドを塗れば収まってくるけれど、今度は別のところが発症する。
全部にマイザーを塗る必要はない。むしろかゆい。手を切り落としたくなるくらいかゆい。
それに、マイザーは抗炎症成分であって、かゆみを抑えるわけではないので、抗ヒスタミン薬を飲んでかゆみを抑えるのだけれど、できれば飲み薬は飲まずに外用薬でかゆみも抑えたい。
そんなわけで、マイザーから徐々に市販薬にシフトすることにした。

身近に汗疱を経験している人がいないか話をしてみると、同僚の娘さんが10年来の経験者とのことで、この薬を愛用しているよと教えてもらったのが「メディクイック」。
実際これはいいと思ったのだけれど、8gしかない。
上位商品のPROだと1600円もして、8gなんて溶けるように無くなっていく。
jp.rohto.com
jp.rohto.com


なので、ここをベースにして相性の良い成分を探したのがこちら。

(1)抗炎症成分:ステロイド(ミディアム):プレドニゾロン
市販薬は、5段階のうち上から3番目からしか処方がない。ちなみにストロングクラス(上から3番目)の市販薬はステロイド単体での成分が多くて、メディクイックみたいな複合処方は少ない。ミディアムクラス(上から4番目)がいろいろ成分が含まれる。ステロイドが必要ならマイザーを塗ればいいから、市販薬ではミディアムクラスで探すことなる。1g中0.5mgだと足りないらしく、1mg以上あると尚可。

(2)鎮痒成分①:抗ヒスタミン薬:ジフェンヒドラミンレスタミン
もうね、ヒスタミンは私の人生の敵です。今回も炎症よりもかゆみ対策。眠れないし搔き壊すと悪化する。抗ヒスタミンとしては、ジフェンヒドラミンとクロルフェニラミンがよく使われるようだけれど、私が愛用している虫刺されの市販薬の成分を見たら、ジフェンヒドラミンだったのでこちらの方が相性がいいらしい。

(3)鎮痒成分②:局所麻酔剤:リドカイン
リドカインは、いわゆる虫刺され系の薬だと1g中20mgというのが最大量らしい。もっと入ってるのないのかな、と探したら痔の外用薬で1g中30mg。試しに塗ってみたら指だと痺れてきたので、用法用量は守りましょう。

(4)鎮痒成分③:クロタミトン
ヒスタミンでも麻酔でもない方法でかゆみを抑える成分。

(5)組織修復成分:アラントイン
汗疱では水泡を破く話もたくさんでているけれども、一度搔き壊して水泡を破いたら沁みるは痛いわで大変な思いをしたので、できるだけ水泡は壊さないことにした。水泡はだんだん乾いていき、水泡の下に新しい皮膚ができると自然に剥離していく。そういう過程で修復成分はほしい。
水泡の中の浸出液が出てしまうと酸化亜鉛の成分があるものがよいらしいのでポリベビーとかも試してみたけど、皮膚は乾かして固くするより柔らかくしたいのでできるだけ破かないと誓う。

(6)殺菌成分:イソプロピルメチルフェノール
殺菌大事。これはかゆみ止め系の外用薬にはほとんどの商品に含まれる成分のよう。

(7)血行促進:トコフェロール酢酸エステル
トコフェロール酢酸エステルってなんぞやと思ったらビタミンEだった!

(8)清涼成分:dl-カンフル・l-メントール
清涼感は気分の問題であって、かゆみが治まるわけではないことはよくわかっているけれど。気を紛らわすのって大事だよね。

(9)尿素20%
皮膚の厚いところから発症しているから、足に至っては薬が効いている気がしない。
角質を溶解させるには少なくとも尿素20%必要ということで、尿素必須です。
先生が一日20回くらい塗れというので真面目に塗ってたら手荒れしたので、尿素単体は敬遠。
保湿は尿素のほうが高いけれど、尿素で手荒れするといったら病院がヘパリン類似物質を出してくれたので尿素と併用しながら塗ることにします。

(10)ビタミンDクリーム
ポリベビーを塗っていた時にこれは酸化亜鉛じゃなくて、ビタミンAとD2が効いているのではと思い至る。最終的に薬に頼らず、いわゆるハンドクリーム的なものだけで予防できるようになりたい、と思っていろいろ調べてでてきたのがビタミンD3クリーム。表皮の角化を抑制するとのことで、どれほど効果があるかわからないけれども尿素が不要になったらこれ1本で済ませたい。

汗疱さんのための市販薬

尿素で手荒れしたので重宝している馬油。
人の皮脂に最も近いとのことで、ほんとだったら自分の皮脂で自分の肌を守るのが一番いいのだけれど、そうもいってられないので馬油。
昔から母が馬油を愛用していたけど、ソンバーユでなくても品質上がったなあ。
今はスキンケア系液体も下手に触りたくないので、全身ほぼ馬油で済ませている。

汗疱になるまえから虫刺されに一番愛用しているかゆみ止め。
とりあえずこれ塗るとスーッとする。

クリームタイプは生産終了らしく、ネットで探すと乳液タイプしか出てこない。とりあえず近くの薬局でクリームタイプ売ってるのでクリームタイプをリピ。

25gもあるのに1000円しない。用法用量は守りましょうねえ。薬の使い方は自己責任です。

今のところ上の各種を使うのは風呂上りと朝だけで、日中は病院でもらったヘパリン類似物質クリームのみ。
ヘパリン使い終わったら、保湿は尿素に任せて、尿素で角質が落ち着いたら、最終的にこれだけになればいいな、と思いながら使っている。
ビタミンA、ビタミンEも入っていて期待が持てる。
乾癬のビタミンD治療について|大阪で乾癬の治療専門的医院

手袋改良
塗り薬を塗るとべたべたしてあちこちに軟膏をつけてしまうので綿の手袋をすることにした。足は綿のゆるい靴下。
皮膚が再生されると過敏になったり熱いものが持てなかったりして、手袋重宝している。
ホームセンターで5ペア400円くらいのインナー手袋。長袖を着るようになったら袖と干渉してめくれあがるので、手首の部分に40デニールの古いタイツを切って縫い付けてめくりあがらないようにした。
夏で終わると思いたいけれど、長期戦になるなら、ちゃんとした手袋買おうかなと思う。

ちなみに塩が効くという話があるけれども、私にはさっぱりでした。
かきむしりたくてしょうがないときに、水泡が破れない程度にスクラブ効果で塩洗いして爪でかきむしるのを避けるという使い方をしている。
入浴剤のエプサムソルトが効くという話があるけれども、エプサムソルトは塩ではなくて硫酸マグネシウムなので、今まで通り入浴剤は水素入浴剤(水素化マグネシウム)を愛用。

水仕事は極力避けて、洗髪は頻度を下げ、先生には重いものを持つなと言われ、保湿剤(尿素・ヘパリン)は一仕事終わるごとに塗り、まあできることはしていると思う。
この3か月は全部手袋&靴下で過ごして、ストッキングは靴が痛いので履かなかった。
手が熱を持つとかゆくて仕方ないので、水浴(流水で手を冷やす)したり、アイスノンを手でもって寝たりした。
✕(旧ツイッター)を汗疱で検索すると、仲間がたくさんいて安心する。