ひな菊と黒い犬

まあまあそこそこほどほど

蝋梅を見に宝登山へ行く

蝋梅を見に行く
まだ蝋梅に間に合いました。

人混みが苦手な我々にはどうも秩父観光の敷居が高くて、夏に長瀞に行く気がしない。
前回、三峯神社に行ったのは2015年4月の終わり。カタクリシャクナゲが見られてよかった。
秩父三社は行きたいなと思っていて、でも宝登山神社に行くなら2月の蝋梅を観たいと後回しにした。
まあしかし例年2月はスキーのトップシーズン、貴重な休みはすべてスキーに費やされてきた。
で、今年はリピしているスキー場に雪がないので、こういうときこそ長瀞と計画。
珍しく2月に3連休が2回あり、ほんとは2/10(土)を予定していたのだけれど夫の水腫の手術の術後がよろしくなくて、2/24(日)に繰り下げ。
やっと体調が復帰してきて、リハビリも兼ねて歩くことにした。

駐車場
ロープウェイが繰り上げ運行で9時開始。
高速道路の渋滞も外したいし駐車場も確保したいというので、朝7時には駐車場に到着です。
24時間営業万歳。誰もいません。
さすがの観光地、どこもトイレが整備されててきれい。
www.chichibu-railway.co.jp

ロープウェイの運行が始まる時間まで、冬の長瀞を見に行きましょう、と歩きます。
朝の長瀞は日陰
朝の長瀞は日陰でした。

遊歩道を歩く
遊歩道を歩いてみるけれど、いわゆる長瀞の広大な「岩畳」「瀞場」と呼ばれる場所ってのは、スタートの舟に乗るところが一番それっぽくて、歩くほどに岩場と枯草になっていきます。
A型バリケードがグリーンでも無粋だわ。

引き返し地点
ここらへんが引き返し地点かなという道があるので遊歩道から離脱。

蝋梅ヘッドマーク
秩父鉄道が並行していて、蝋梅ヘッドマーク見られました。

宝登山ロープウェイ
9時の始発に間に合うように戻ってきました。
ところで私は山全体に蝋梅が植えてあって、ロープウェイから蝋梅園を見下ろせると思ってたのだけれど、そんなことはなく。「観光ポスターマジック」でした。

梅園
ロープウェイで上った先が「梅百花園」で、「蝋梅園」はさらに上です。
そうはいっても宝登山山頂まで山頂駅から徒歩5分なので、焦らず。

山頂近く
山頂近くまで登って、ようやく念願の景色にたどり着きました。
私は山村暮鳥の「いちめんのなのはな」的な風景が好きで、それは花だけではなく山でも海でも雪でも荒野でも廃墟でも、だだっぴろい感じが好きなのだ。

切り株たくさん
それで、行ってみて初めて知ったのだけれど、ここは昔から蝋梅が咲いているのではなく、冬の観光地として昭和63年から造成されたのだそうだ。杉の切り株が大量にあり、ここが杉林だったことがわかる。私の中では蝋梅というと3~4メートルの木なのだけれど、ここのはみんな若いという印象。手入れしてこのサイズにしているのか、何十年後かに来ると見上げるほどになるのだろうか。
ちなみに梅百花園は、昭和61年から梅の植栽ということで、ほぼ同時期とはいえ、蝋梅より梅の方が先である。

武甲山と蝋梅と橋
暖冬で山の雪は全くないけれども、前日に降ったらしい雪で秩父連山がうっすらと白い。
いやむしろこの光景に入ってくる新皆野橋(国道140号皆野秩父バイパス)の橋梁萌えである。

宝登山山頂は標高497m
定番の山頂写真ですが、いつものことながら計測ではちょっと高さが足りません。

梅百花園
梅百花園の方も歩いてみます。こちらは品種が多くて、開花時期がバラバラ。

ホオジロ
この声は!ホオジロ

福寿草
福寿草は斜面にささやかに咲いていました。

わらじかつ丼と蝋梅
そんなわけで、一面蝋梅で香りもすごいのだけれど、ここらでアレルギー発症。
もうつらい。レストハウスで休憩。
宝登山レストハウスで味噌ポテトをつまみ、わらじかつ丼を注文。
わらじっていうからもっと薄っぺらいの想像してたのに、思いのほか厚みがあり大満足。
定番定食かと思ったら2023年10月からの新メニューらしい。

蝋梅とロープウェイ
蝋梅とロープウェイ。
うん、こういう絵が撮りたかったのだ。

宝登山小動物公園
宝登山小動物公園が思いのほか広く、サル山見てると時間がするっと過ぎていきます。
ボスはあいつかな、子ザルたくさん、ここの子たちはみんな元気。
昭和35年開園らしくて、宝登山ロープウェイの運行開始が昭和36年ってことは、サル山のためのロープウェイだったのか。

下山
帰りはロープウェイ使わず砂利道を歩いてみました。
これはあれだね、ロープウェイが使えなくなったときの緊急路だね。
車が通れるわだち道で、幅も広く。
ひたすらヘアピンで、つまりだんだん飽きてきます。
たまに直線に降りていく山道があるのだけれど足場は悪そうで使わず。
神社から山頂の奥宮まで2.4km、1時間足らずで行けるということで登ってくる人も多いのだけれど、登りはロープウェイで正解だったかなー。
熟年登山カップルがびっくりするほど多くて、人間観察はじめちゃう。
並んで話しながら登れる登山道ってなかなかないからなあ、うん。

宝登山神社
宝登山神社も参拝。
三峯もそうだったけど、鮮やか!
平成21年改修らしくて彫り物も彩色も見甲斐があります。
ヤマトタケル系の神社は、オオカミ伝説がついて回るので興味深い。
山岳信仰とはちょっと違ってて、狼信仰(大神という読み、良い獣という漢字)。

宝登山神社奥宮
宝登山神社奥宮のオオカミ(狛犬)。

三峯神社
こちらは三峯神社のオオカミ(狛犬)。三峯神社はいろんな狛犬がいて狛犬見ているだけで飽きない。
今もどこかにニホンオオカミがいるといいなあと夢見つつ。