ひな菊と黒い犬

まあまあそこそこほどほど

嚴島神社・大鳥居の真下まで行く

フェリー乗り場
岩国駅と宮島口駅って、JRで30分もかからない。
え、近! というので宮島にも行くことにした。
ちょっと気晴らしに飛行機で岩国へ - ひな菊と黒い犬

宮島は松山から船で行けるので小学生だったころに連れて行ってもらったことがあり、今回で3回目・30年ぶり!?
でも前の2回とも潮位がそれなりに高く、干潮時というのをみたことがない。
なので、今回はちゃんと潮位を調べて出かけることにした。
www.miyajima.or.jp

宮島に行く船は2社あって、JR西日本宮島フェリーの「大鳥居便」に乗ると大鳥居寄りに航行してくれる。宮島松大汽船は、御船印がある。というので、行きはJR、帰りは松大に乗ります。

大鳥居便
「大鳥居便」は16:10発が最終でしたが、宮島ボートの最終レース見て、広電に一駅だけ乗って、Suicaでピッと乗船に間に合いました。
この日の潮位は「大潮」!(前日が満月)
17:05が干潮で、潮位は95 cm。
100cm以下で鳥居下まで歩けるということで、17時前後かな、と思っていたけれども、宮島ボートのスタンド席から、双眼鏡で大鳥居を見るとみんながわらわらと歩いているのが見えていたので、もう歩ける!というので下船して一目散に大鳥居へ。

鹿に惑わされる連れ
あ、シカはね、そこらへんに野良猫みたいな感じで歩いています。
鹿せんべいは2007年から禁止されているらしいけど、奈良公園の鹿みたいに飢えてる感じはまったくない。

貝を掘らないでください
「大鳥居脇の杭より神社側で貝を掘らないでください」の看板。
足元はもっと干潟っぽく柔らかいのかと思ったけれど、歩けるくらいには砂が固い。

大鳥居
念願の大鳥居まで来たぜ。

クスノキ
根元はちゃんと木の形のまま!
海中に埋め込まれているわけではなく、自重で立っているのだという。

いつくしま
扁額には、海側(外)に「嚴島神社」、神社側(内)には「伊都岐島神社」とある。
伊都岐(いつき)は音の当て字っぽいから、神斎く島、神居着く島、というところかしら。
島そのものがご神体と考えられ、「神の島」を足で踏むことがないように、木を切ったり土を削ったりして島を傷つけないように、と社殿が海上に造られたという。
そういえば厳島神社宗像三女神が祀られてて(まあ海上交通からすると妥当だけど)、ちょっと違和感あって調べたら、戦国時代の神職・野坂房顕が変えたとはっきりしている。
延喜式では「伊都岐島大明神」と記されているというから、厳島神社を再興するにあたって古事記天皇家もしくは京風)に迎合する必要があったかな?
名前が似ている宗像三女神の「イチキシマヒメ市寸島比売命/市杵島姫神)」が主祭神になり、明治の神仏分離以前には「弁財天(サラスヴァティ)」とも習合していたようだから、日本の神様って輪郭が曖昧で面白い。
というか日本人の神様認識って、大きな島があったら神様がいる、海(水)の神様だったら女性、くらいでいいらしい(!)

石の渡し
干潮時には「神様の通り道」が少し深く川状になっていて、飛び石で向こう側に渡れる。

浮かばない厳島神社
礎石と木柱が露出する干潮時の厳島神社。さながら懸造りのよう!

鏡の池
干潮時に見られる鏡の池は真水(淡水)の湧水。
海水の中に淡水が出るっていうだけでも神がかった感じがする。
息栖神社の忍潮井や、大洗磯前神社の御神水のよう。

しゃしん
御朱印も並ばずいただけたし、火焼前(ひたさき)も大行列を回避。
夕方に参拝した甲斐あったわ。

夜のライトアップ
もちろん夜のライトアップも楽しみます。
夜の景色も堪能できるのが宿泊客の醍醐味。
たとえライトアップされていなくとも、月明りで島が見えて、「いつく」の音に「厳か(おごそか)」という漢字を当てたのも頷ける。

20時には閉店
観光地の夜は早い。
いちばん遅いコンビニ(ローソン)でも21時までですよ、と念を押される。