防犯ブザーを新調しました

防犯ブザー
人から話しかけられやすい、というのも良し悪し。

私は昔から、話しかけられやすい方だと思います。
写真撮ってもらえますか、から始まり、道を教えてください・〇線に乗換たいんですけど・操作方法わからないんですが・初めて来たんですけどどうしたらいい？、といった困りごとから、銭湯の湯舟や病院の待合での世間話、美味しい店知ってますか、オススメありますか、果ては、泳ぎ方教えてください、まで。
ひとりの時はもちろん、だんなといても声をかけられる。
まるで私が昔からそこに住んでいるかのような、この人なら詳しそうと思われているらしいというか。
まあもちろん、知っていることはお知らせするし、駅員や店員などのところに連れて行ってあげるし、私の好みでいいなら教えるけれども。
（イヤー私も今日初めてここに来たんですけどね）

声をかけてくる人は、声をかけられそうな人をしばらく探している、という状況ではない。
たまたま私が出くわしただけ。それでも、「平凡で真面目そうで当たり障りのなさそうな人」を、みんな瞬時に判断しているんだと思う。
こういうの、接客やってたときは重宝しました（客に声をかけなくても私が忙しそうでも声かけられる）。たぶん今の仕事でも重宝していると思う。

「親切な人」という自己満足を得るならそれでもいいけれど、正直めんどくさいを通り越して迷惑だと思うこともある。
時間ありますか（アンケート）、これもらってもらえないかしら（宗教）、あなた困っているでしょう（セールス）、募金お願いします（ぼったくり）、ちょっと話をしていきませんか（政治）。

怖いのは男性から声をかけられるとき。
今何時？どこから来たの？どこに行くの？なにしてるの？何選んだの？何買ったの？今ひま？じゃぱにーず？ちゃいにーず？
正直ナンパならナンパか、と思うだけなのだけれども、距離感が近かったり、やたら触ろうとしてきたり、やたら露出があったり、すぐそばに車があったり、複数人だったりすると、これは痴漢・露出魔・誘拐・強姦と頭に過ぎり、恐怖することも多い。

やばそうなのは、主に通勤中に出くわす。朝も夜も。
私はこれまでに3人、通勤中に道で倒れていたり蹲っている人を見つけ、救急車と警察を呼んだことがある。関わると面倒なので、通勤電車も女性専用車両にしているけど、相手が女性だから安全だとは限らなくて、遭遇率を下げる程度かなと思う。

この間仕事で、とある官庁街に行った帰りに最寄り駅に向かっている途中で男性に声をかけられた。
「あなた官庁の人でしょう」
私は声をかけられたら、どんな人でもしっかり相手の顔を見るようにしている。
身長・体つき・服装・髪型・年齢・持ち物・靴・メガネ、一瞬でも特徴を踏まえる。
それは接客で培った反射神経なり、営業肌の習性なのかもだけれど。
ちなみにスーツを着てビシッとした人が安全かというとそうでもない。

「ちがいます」といって歩きはじめると、しばらくついてきて声を掛けられ続けた。
これは無視すると逆切れしそうなタイプだと思って、「そうですか」「それで」「そうでしたか」と適当な相槌をきっぱりはっきり言いつつ、駅員に連れて行こうとすたすた歩いて駅の目の前まで行ったら、途中で離れた。
実際官庁ビルから出てきた私にとっては、いったいどこからつけてきたのかと恐怖した。官庁街の駅だから「そうです」と答える人が居そうだ。しばらくあの駅使わない。使うとしても時間帯変える。

最近、小学生はみんな防犯ブザーを持ってる。
持ってる、ということがアピールにもなるようだ。
しかし大人の女性の所持率は20%らしい。
私も持っているが、すっかり忘れていて鳴らなくなったので買い替えることにした。

最近はおしゃれな防犯ブザーが多い。
自意識過剰と思われたくなくて、防犯ブザーと思われないタイプが好まれるようだ。