20年ぶりに歩いてみることにした。2022年11月のこと。
前橋商店街あたりをうろついていたのは大学時代の話。正直廃れていく商店街を見るのはつらかったし、好きな店がみんな閉店したことも知ってる。だから私の中では記憶の中の過去の街、だ。
そんなところに数年前から何やらアートに力をいれているという話が聞こえてきて、上司まで「今の前橋はアートが熱いわよ！」という。大学時代に群馬県のミュージアム系は大概制覇しているのでここにきて新境地。
ちなみに桶川の同僚に話をしたら前橋は近すぎて観光に行くところではないと言われ、うん私もそういう認識だったよと思った。
平成30年（2018年）3月、岡本太郎「太陽の鐘」設置。そんなの置くスペースどこにつくったの、とうろ覚えの記憶と地図を頼りに行ってみると、広瀬川河畔にこんもりと樹木が植林されていて、うわこんなのつくったんだ！と驚かされる。鐘を撞く撞木が見えるが、え、これこういう展示がいいの？てくらい見えない。
広瀬川の対岸に渡って全景を見てみる。「めぶく」が前橋開発プロジェクトのテーマらしいが、もう「芽吹く」どこじゃない。
ずいぶん隠されちゃってるけど、あれか。撞木沿いに小道があって鐘のすぐそばまで行くことができるし、実際に触ることができる。が、今度は近すぎて顔の写真撮れない。
というわけで、植林スペースから離れてパチリ。
岡本太郎が生涯につくった鐘は2つ。そのうちもう一つも見てみたいが、そちらには顔はないらしい。
誰が見ても「岡本太郎」ってわかるてのが芸術だよね、と話す。
前橋は別に「街中アート」てわけではないみたいだけど、こういうの見たら、古びた街のすべてがアートに見えてくる。
太陽の鐘のすぐそばの交差点にあるビル。「キャバレー前橋ロンドン」って書いてある。そろそろ取り壊されそう。
上司がぜひ行くといいわよと言った「アーツ前橋」は展示替え中で中に入れず。
それよりも上司が言ってた「アーツ前橋」って「西友」（のリノベ）だったのか、という感慨が大きくて、アートどころではない。
前橋文学館の前に、敷島公園にあった「朔太郎生家」を移築してきている。
移築も驚きだが、屋根の上の猫とか。
「青猫」アートってことか。「ここの家の主人は病気です」ってこと？いやもう「おぎやあ」とか聞こえてきそう。
20年ぶりに訪問した「前橋文学館」は比較的穏やかな展示になっていた。
私が初めて行った20年以上前は岸田今日子による朗読が館内に流れていて、真昼間から「おわあ、こんばんは」とか言われた日にはホラーでしかないという攻めた展示だった。
当時は無かった設備「ムットーニ劇場」ができてたので観たら、その片鱗が見えて懐かしくなった。うん、朔太郎はこうでないとね。
www.maebashibungakukan.jp
アーツ前橋の屋上にもなにやら展示があるというので行ってみた。これかー。
アートに特に感慨はないが、誰も使っていない屋上駐車場から見る赤城山というのはアートだと思った。赤城、どこから見ても美しいわ。
西友のなごりというか、連絡橋見るだけで感慨深い。連絡橋の向こうに白銀屋が！あれももうアートに見える。
WALK館の名前探しをはじめる。
「前橋テアトル」が「前橋シネマハウス」として復活。「日本で唯一映画館のない県庁所在地」を返上したのね。
もうアートでないものがアートに見えてくる。
アートに見えてくるいろいろなもの。
一通地獄の中にある。
商店街ももはやアート。
なんか空が広いと思ったら（元）オリオン座か・・・。
おしゃれな店もいくつかできていて、そこだけ行列になってるのが新鮮。
「Qのまち」が再開発中だそうだ。Qのまちって、大学生の私には到底ひとりで歩くのがおそろしいあの？
当時から女の子が一人で歩くのはちょっとね、という（ピンク）エリアだったけど、昼間歩いててもちょっとどきどきする。
そのど真ん中で再開発。あー、（元）長崎屋か。イメージ刷新だなあ。
xtech.nikkei.com
あ、こちらはアートです。今回はこちらが目的です。
大気堂の隣だったのか・・。何回も行った大気堂の隣は雑居ビルだと思ってた。
前からホテルだったのか。
前、ここに何があったか思い出せない。
でもなんかこういう地形は知ってる。高低差。
最近なんだかやたらあちこちで目にする「ブルーボトルコーヒー」。
初・ブルーボトルコーヒーです。
あー、うん。私好みのコーヒーではなかったです。
「愛郷ぐんま」のクーポンで支払い。
今回は、白井屋アートにお金を払いに来た。
白井屋の隣も再開発中。
