納戸を大整理することにした。
古いものを使い切り、新しいものをあまり買わない。
そういうルーティンの中でゆっくりと物が整理されていって、衣装ケースの中もそれぞれに減っていった。
押入れと同じ奥行のクローゼットにぴったり入った衣装ケース6個。
中身は半分以下しか入ってなかった。
おうちテトリスであちこちに収納していくと、全部空けることができた。
6個とも、元々はだんなが学生時代に購入したもの。
服だけじゃなく本や工具も全部いれて、引越しのときに車に衣装ケースさえ積めば、すぐ移動できる状態にしてたみたい。
ゴミで処分すると、粗大ごみか不燃ごみになる。
粗大ごみに出すには手続きが面倒で、不燃ごみにするにはゴミ袋に入るサイズに裁断する必要がある。
ジモティやフリマはさらに手続きが面倒。
リサイクルショップに買取か処分できないか電話してみると、1個200円程度で売ることになるが、引き取った後清掃する手間があるので、状態が悪いと買取はできない、処分も引き受けられないとのこと。
割れたり欠けたりしているのはだめ、ガムテープ痕が残っているのもだめ、蓋が曲がっているほど古いのも困る、状態を見て判断する、とのこと。
35年前の国産プラケースは、たぶん今のプラケースより品質がいい。
無印のPPケースはあちこち割れたり欠けたりしているけど、このケースは6個ともどこも欠けても割れてもない。
プラスチック特有の黄変はあるけれど、無印PPケースほどではない。
底は重みでややたわんでいるけれど、蓋は変形してない。
アルコールティッシュで埃や汚れを拭いて、シールはがし剤で糊痕をきれいに消すと、まだ全然使えそうだ、という気になったのでリサイクルショップに持ち込むことにした。
6個のうち、2個は黄変がすすんでいるので、2個で50円、残り4個は状態がいいので1個50円で買い取る、とのこと。
全部で250円になった。
ただでもいいから引き取ってもらえるとありがたいと思ってたから、ありがたい限り。
店員とそういう話をしていると、その衣装ケースを買い取りたいと横から客がついた。
すぐには売れないと店員が説明していたが、客は予約したいとのこと。
聞くと衣装ケースは回転が早いらしく、なかなか手に入らないのだそうだ。
私の衣装ケースがすぐ誰かに買い取られる。ありがたいことです。
