ひな菊と黒い犬

まあまあそこそこほどほど

てるてる坊主に祈るということ

てるてる坊主
雨女(妻)と雨男(夫)の旅行は、大抵において雨です。

雨女だという自覚があります。
でもそれほど強力なものではないから、晴れ女を自負する友達と旅行すると旅行中は大抵晴れる。
で、もう帰るだけというときになって降るパターンが多い。
なので、雨男のだんなとでかけるときには雨が降らない方が珍しい。
習慣的に傘を持ち歩いている。
旅行にはよく出かけるし、出先の雨も慣れたものです。雨は、雨なりに楽しい。

龍神様系の神社に行く旅行では、特に雨に降られる。
シトシトと軽い雨が降りっぱなしのときもあれば、参拝のときだけザァっと降られたりする。
私はこれを「禊の雨」だと思っていて、神様が「よくきたよくきた」と歓迎してくれてると思ってる。
なので、お天気のことに関しては、晴れをあまり期待しない。
それは運がいいとか悪いとかではなくて、与えられたものを享受する、という感じ。
遍路をしたときに、感じたこと。
どんな状況でも一緒に歩いてくれるのがお大師様(仏教)。
遠くから見守ってくれて、体を温めてくれたり(晴)今は休みなさい(雨)というのが神様(神道)、というのが私の宗教観です。

てるてるセンターは色違い

で、私よりもはるかに強力な雨男のだんなが、「晴天の樹氷が見たい」と言い出した。
今年は雪が多い。
1月にも4年ぶりの大雪だった。
仕事続きでずっと土日もまともに休めてなかったけど、2月の3連休は休める、という。
nagareru.hatenadiary.org
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樹氷は、2019年に山形蔵王、2021年に宮城蔵王に行ってる。
いずれもかろうじてモンスターが見られた程度で晴天とは言えず。
というか山形の晴天率って全国的にも低い、40位前後(年間で50%)。
その中でも蔵王での晴天率って2割程度らしく、さらに樹氷が最も成長する2月初旬が最も晴天率が低い。
晴天率が全国トップ3(年間で67%)に入る愛媛生まれの私からすると、ちっとも晴れる気がしない。
その2割と休日を重ねて、さらに雨男を返上するというのが、「晴天の樹氷」という意味。

というかこれまで「晴れじゃないとだめ」なんて言ったことがないだんなが、「晴天の樹氷」と言い出した時点でかなり狂ってきている。
てるてる坊主でもつくる?というと、せっせとつくりだした。
ちなみにだんながてるてる坊主をつくるのは、人生で初めて。
蔵王には、冬以外にもこれまでに2回行ってるので、今回5回目だ。どんだけ蔵王好きなんだか。

顔もだんなが書きました

旅行前にいろいろ嫌なことがあって、旅行をとりやめようかと真剣に考えたけれど、行くことにした。
そのときに、2人して神様カード(オラクルカード)を引いてみたのだ。
どの神様が、私たちに蔵王までついてきてくれるか、と。

だんなが引いて、タケミナカタ様。
シャッフルして、私が引いて、タケミナカタ様。
久しぶりに鳥肌が立った。
解説文にはこうある。
「ほんとうにやりたいことはなんですか?もう一度自分に問いかけてみましょう」
「自らの疑いに勝ち、信じるものによって立て。起きることを信頼せよ」

こう言うとはずれてしまうので決して口には出さないけれど、私は人生でてるてる坊主をつくるのは本当に必ず晴れて欲しいときだけで、そしてつくったときは雨に降られたことがない。
てるてる坊主は、神様の依り代らしいよ。

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