トキに会いに行く
国の特別天然記念物であるトキを新潟県の佐渡市で人工繁殖して自然にかえす取り組みが行われていて、トキはドジョウやカエルなどを食べて生活している。トキは野生での繁殖に成功したことから300羽以上に増加していて、ブランド米にも扱われているが、一方で数が増えたトキが稲を踏み荒らす問題が起きて問題となっている。また、トキが苗を踏むことによる影響を調べた新潟大学の永田教授は、田植えをしてから1週間後と2週間後に踏んだ苗は50%以上が枯れたのに対して、3週間後以降に踏んだ苗はほとんどが生き残っているというデータを出し、被害を明かして最初だけひどいのであればこの時期はトキが入らないように手を打つようにすると話していたものの、一方で高齢者には対策も負担になっていて、佐渡市・環境省・新潟大学などが今後も対策を話し合うとしている。
300羽! こんなニュースが流れるほど、今や佐渡にはそこらへんに朱鷺がいるのだ! ・・・と思って行ったのだけれど、結果的に野生トキには出会えませんでした。うん、ちょうど稲刈りシーズンで、機械が田んぼで盛大に音を立てて仕事してたから隠れてしまったんだと思う(ことにする)。
動物を見るなら絶対朝イチ!というわけで、トキの森公園に開館と同時に駆けつけますよ。「観察回廊」のゲージ遠い!そしてこんなに離れてるのに「傘広げるな」とな。トキはそんな神経症でしたか・・・。
でも「トキふれあいプラザ」に行くと間近に見ることができました。
今年うまれたのが真ん中のミライちゃん。お父さんとお母さんに囲まれてのびのびでした。もっとだらだらと長く見ていたかったのだけれど、スタッフがお客にひたすら話しかけるので、敬遠して退散。
トキ資料展示館の内容によると、日本のトキは一度絶滅してしまったけれど、中国からもらったトキと遺伝子的にはほぼ同じ(調べるとDNAの塩基配列上0.0006%の差異)なのだそう。日本人と中国人って感じかしら。
たまたまイベント中
まあ、野良犬が駆逐されるような現代日本じゃ、絶滅してしまった二ホンカワウソも生きてたらきっとハタ迷惑だっただろう。野田市が放鳥がんばってるコウノトリだって、数が増えてきたらまた害鳥扱いされてしまう。農家さんとの共存共栄対策があってこそ。
トキ探しも兼ねて、佐渡空港行ったり(閉鎖されてると思ったら港カードくれた)、久知川ダム行ったり(ヘビが泳いでた)、姫埼燈台行ったり(資料館閉鎖されてた)してみた。
トキには出会えなかったけど、姫埼燈台で非常食ランチしてたら、岩場にびしっと格好つけてたイソヒヨドリ(雌)がいたのでパチリ。
最後は両津港の佐渡汽船ターミナル展望室で、姫埼燈台みたり、養殖筏みたり、かつては舟屋だったと思われる、隣家とぴったりくっついた家並みみたりで満喫。展望室に朱鷺神社が勧請されてました。ターミナル展望室、穴場感ある・・・。