お酒の中では日本酒が一番好きです。でも体質的に一合も呑めないので、その店の一番いいお酒を一合だけ頼んで連れと半分こする。御造りを頼んで地酒を飲む、というのが旅先の楽しみのひとつです。
新潟に行くと酒の種類が多すぎて悩ましいけれども、中でもとびきり好みなのが八海山なのです。むしろ八海山を飲まなかったらここまで日本酒贔屓ではなかったなってくらい。
おいしい。なにより料理に合う。八海山がなかったら、焼酎に吐きワインで悪酔いしカクテルじゃ魚に合わないと愚痴っていたと思う。新潟の酒呑みが日本酒は水だというのだけれど、水がおいしいからこんなにおいしいお酒ができるのよ、とつくづく思う。水が美味しいってことは山が深いってことよ、酒が美味しいってことは米がうまいってことよ。まあ、そういうわけで一度ちゃんと八海山と魚沼平野を見たかったのでした。
天気いい!ロープウェイ日和! 八海山もよく見えます。
スキー場は、冬も行くけど夏も行く。ロープウェイたのしいから。へんな乗り物大好き。でも夏のロープウェイは実はあまり縁がない。上がった先が真っ白のことが多いから。まあ二人そろって雨に好かれるので、降らないだけマシかな。
八海山スキー場は、初級の最大斜度が22度、中級の最大斜度が36度という目を疑う内容で、じゃあ上級はというと最大斜度38度という、間違って私なんかが行った日には滑れるところがない、というすごいとこです。中腹のレストランの名前が「ダウンヒル」。・・・。新潟はスキー場が多いからこうやって住み分けをしているのかもしれない・・。
レストランでまったりカレー食べて、今日は天気いいぞ~と揚々と乗り込んだのだけれど。
魚沼平野見えてきたー
あれれ?
えええ?
あれー?
というわけで結局いつものガス状態でした。
展望台の上でしばらく粘ってたけど、よくよく涼んで冷えてきたので降ります。
八海山アイスが食べたかったのだけれど、なかった。八海山の湧水でつくったというコーヒーアイスをいただきます。
陽が出ると暑い。でもススキとトンボは秋の風景。
トミオカホワイト美術館にも行ってみました。結局夕方になっても八海山は見えず。
トミオカホワイト美術館は、大きな作品がゆったり展示してあって、とても静かでとてもよかった! 雪を描きたいというだけに開発したという絵の具「トミオカホワイト」は、作品の中にほんとにふんだんに使われていて、単純化された構成はそれだけで美しかった。絵の具が分厚く重ねられ立体的に使われていて、絵の具は色を出すだけじゃない、と思わされる。
「にいがた偉人伝」というテレビ番組(新潟放送)の富岡惣一郎の回の分を上映していて、小さなモニターでふたりで並んで見た。まだサラリーマンをやってた頃に結婚したという奥さんが「画家になるなんて思いもしませんでした」と言っていたのが印象的。