ひな菊と黒い犬

まあまあそこそこほどほど

無垢のこたつテーブル

10年来のこたつは7000円位で買ったプラスチックと合板。ヒーターはとっくの昔に処分してて、ホットカーペットの上で使うのがうち流。何年か前に天板の縁を囲んでいるプラスチックがはがれてしまい、ボンドでくっつけて応急処置はしたけれど、次はプラスチックじゃないこたつを買いたい、とずっと考えていた。家具調こたつをいくつも見たけれども気に入るのがない。当たり前だけど「こたつ」を買うと使わないヒーターを買うことになる。でもこたつ型の、天板がはずれて布団がはさめるテーブルがない。

そんな中で、ヒーターなし・こたつ型テーブルの既製品を見つける。ラインナップは約3万~5万円。値段はするけど天然木(突板)の質感が良さげ。しかし既製品なので大きさがいまいち。5万近く払うのに、大きさが気に入らないのは嫌だなあ、と他を探すも既製品での該当なし。

オーダーするか!と思い立つ。

オーダーは無垢材がメイン。でも無垢材は熱に弱くて、こたつには向かない、ということがわかった。(温度差が駄目なので、もちろんホカペの上に乗せるのも弱いしクーラーの効いた部屋も弱い)(天板が熱で反るのを避けるため、市販こたつは突板なのだ)

家具オーダーは初。相場も店の実績もよく分からない。しかも近所に店がないのでネットだけで現物見ずでの購入。かなり敷居が高い。いろいろあちこちネットショップを見回って、以下の条件で総計5社に実際に見積もりをお願いした。

1.HPやブログ等でこたつ制作の実績を紹介していること

2.HPに、通常ラインナップの商品の価格を明記していること

3.HPに、使う素材がどこか明記していること

4.HPに、使用する塗装用オイルがナチュラルオイルであることを明記していること

5.価格は10万内で検討

A社:素材・杉(国産)

ラインナップにこたつあり。サイズオーダー対応。

見積もり価格:65,000円〔無垢3枚接・耳付・節あり〕

→熱が加わるため天板の厚みはどうしても4cmになるというので断念。

 

B社:素材・桐(中国産)

ラインナップに床暖あり。

見積もり価格:150,000円〔無垢接ぎ材〕

→びっくり価格で断念。

 

C社:素材・土佐ひのき

ブログにこたつ制作実績あり。

見積もり価格:約40,000円〔無垢接ぎ材・節なし〕

間伐材使用のため安いとのこと。ひのきや杉材でも作れるが、タモ材を勧められる。(タモ材は6万程とのこと)

→メールフォームから申込むも3日返事なし。電話してのちほど詳細メールすると言われても2週間連絡なしだったのでお断り。

 

D社:素材・東濃ひのき

ブログにこたつ制作実績あり。

見積もり価格:78,500円〔無垢接ぎ材・節あり/集成材でも同価格〕

→無垢・節なしの場合は98,500円。メール対応が悪いのでお断り。

 

E社:素材・ひのき(静岡)

ブログにこたつ制作実績あり。

見積もり価格:52,000円〔無垢接ぎ材・節少なめ〕(送料込)

→HPも対応も価格も良くてここに決定!

最初に考えていたのは、価格とサイズ。5万以上はかかるだろう、10万以上はかけたくない、ということだけでした。自分で調べたり、1社問い合わせる毎に木材について詳しくなって、その分具体的なイメージが出来てきた。

テーブルの素材は、針葉樹より広葉樹が温かみがあるというので人気だということ。胡桃や桜は素敵だと思ったけど10万超で高い。タモ材は重い。桐材は軽くて好きだけど中国産。できれば国産、杉よりもヒノキの方が熱に強いらしい、ということで、最終的にひのきで探しました。

一枚板や接ぎ材、集成材や突板についてもこだわりがなかったけれども、集成材は接着剤を大量に使っていることを知る。集成材の方が一枚板や接ぎ材に比べれば反りにくいけれども、反らないわけじゃないし、集成材や突板にしたから安くなるかというとそうでもないことがわかった。

節のありなしについては考えてなくて、値段が出てから考えた。まあ小さいテーブルだし、できれば節はないか、あっても少ない方がいいなあ、くらい。でも節のありなしで2万の価格差を出されたときにはびっくりした。

熱に弱い天板は、ただ接ぎ材を並べるだけじゃなくて反らない工夫をしているところもある。そういう工夫があるかどうか、というのも購入の決め手になった。

最終的にオーダーをお願いしたE社は、静岡のヒノキクラフトさん。

ひのきや日本の林業、商品に対する思い入れが、HPきっちり書いてあって、好感。

無料サンプルでひのきを質感を知ることができて、着色サンプルもいただけたので色合いもイメージできた。最終的に細かい設計図もいただけて、安心して代金を支払うことができました。送料込だし、ありがたい限り。

オーダーして約3週間で完成。

部屋においたら、最初からそうだったかのような馴染みっぷり!

ふとんなし ふとんセット

ちなみに天板をはずした下のやぐらもがっちり。

天板はずした状態

天板は框になっていて、裏はこんな感じ。熱による反りもできるだけしない工夫がされています。

天板の裏

もう一生物。大切に長く使いたい。

良い買い物ができました。