被災地の状況は他人事じゃないし、原発はもうとっくの昔からこんな事態は予想してる。だからって今できることはそれほどないけれども、予想だにしなかった、だから何もしてこなかったとは、言いたくない。
我が家の生活スタイルは、もうなんていうか、いつだって「こんなこともあろうかと!」って言いたい、というのが基本。読み返してみると、こんなことを書いていた。
人間その気になればどこにだって寝られるし、どこへだって歩いていけるし、なんとでもなるもんよ、というサバイバル感覚をけっこう重視する傾向ある。
みんなでアウトドアっていうんじゃなくて、災害時に職場からひとりで歩いて帰れるか、とか、家が潰れても3日は生きていける装備、とか、電気もガスもないときどうするか、とか、避難場所の体育館で2人寝られる空間がもらえたらテント設営、とかそういう生き残り系。
を、追い詰められて殺伐としながらやるんじゃなくて、むしろ楽しみながらやれたらいいな、と思ってやってるところあるかな(どうせほんとの災害時には余裕ないに決まってるので)。
今回の地震で、我が家は震度5強には充分に耐えられるし、ライフラインが確保されれば1週間は余裕、ということが実証されました!すごい!
いろいろ、ああよかったなあ、と思ったこと。
- アパートが鉄筋であること。(木造より鉄筋の方が火災保険料が安いから)
- 都市ガスなので、カセットボンベの買い置きがあること。(キャンプ用3本だけだけど)
- お風呂には、入る直前まで前日の湯を溜めておくこと。
- 非常食・水は、玄関外と車2台の中に用意があること。
- 家の中には、買い置きとしてレトルト・缶詰・乾物・お菓子他があること。(普段の、料理したくないけどおなかが空いたときのため)
- 砂糖・塩・油・味噌・米・酒・常備薬・ペーパー類は、ストックとして未開封1セットがあること。
- 寝袋・テント・簡易トイレ・着替えを車に常備。
- アウトドア用のライトがあること。手回しラジオがあること。
- 家具は基本100cm以下とし、頭より高い家具は冷蔵庫だけとすること。(背の高い家具は部屋が狭く見えるから好きじゃない)
- 足つきの棚は荷重を分散し震動を和らげるゴムを敷くこと。(元々は床が凹むのを避けるため)
- 滑り止めや滑り止めを兼ねる布(主に手拭)を敷くこと。(元々は埃除け)
- 家具は桐材を主とすること。(調湿重視なんだけど引出の飛出も少なめ)
- 暖の熱源は数種用意しておくこと。(灯油・ガス・ホカペ・ホッカイロ・湯たんぽ)
- 寒さに強い肌着を持っておくこと。(キャンプ・登山用)
- 鞄の中に常備品(タオル・タンブラー・カロリーメイト・マスク・ホッカイロ・ゴミ袋・貴重品)があること。
- ユーザーの少ないWILLCOMを使用してたおかげか、地震直後でもだんなと連絡がついたこと。家族や友人に無事だとにメールが出来たこと。
- 広域避難場所と病院と大型スーパーに歩いていける距離に住んでいること。
- 家の前に外灯があること。
- 信号が停電していた際にも、道路が広く、混んでいないこと。
- 茨城80%停電、と言ってた当日にも通電していたこと。
- 市が県からの送水以外に独自で水源(地下水)を持っていたこと。
- 市のHPの災害情報が、頻繁に行われ、また有益な情報であること。
この1週間は、布団を茶の間に持ってきて一部屋での生活。余震が怖いのでストーブは使わず暖はホカペのみ。お風呂も通常営業している銭湯に1回行ったきり、洗濯は今日で2週間ぶり(1週間断水に備えておいたお風呂水で洗濯)、食器洗いは汲み置きの古い水で、買い物も一切行かずの籠城中。
殺伐とした買い物をしなくてすむだけでも、ものすごく嬉しい。
車は2台のうち1台は動かさず、給油は偶然並ばずに給油できた1回きりです。20km離れただんなの職場を経由してさらに10km離れた私の職場に車で通ってます。公共交通機関での通勤は、車よりさらに遠回りになる上に辿りつけない・帰れない・混みすぎ状態なのでストレスを溜めないためにもガソリンがあるうちは使わないつもり~。
あとこちらでは近所の飲食店ががんばってやってるから、スーパーに保存食を買いに行くくらいなら外食する。
正直、地震から1週間という今でこそ、家の中でキャンプしているような状態ではあるけれども、ライフラインさえ確保できていれば、普段の生活と変わらないなあ、とのんびり思う。
節電節水買い控え不要不急の外出しない、と世の中が騒ぐほどに、今だからこそ頑張ってやるのではなくて、この非常時が落ち着いても日本全国のみんなが頑張らないで毎日やってよ~頼むよ~とか思う。
まあそんなに準備しても駄目なときは駄目だから腹くくる。
今回だと、地震当日は2年に1日しかない車検日で私の車預けてた。いろいろ準備されてる私の車じゃないってことに、こんな日に限って地震になるんだなあ、としょんぼりした。米や水がちょうど買替しようと思ったとこで、備蓄が無かったりもする。
でも、本棚を買い替えて桐材の棚にしたおかげか、本が棚から飛び出してないことに感動した。ストーブや食器がいろいろ歩いてはいたけれども、無事だった。
毎日余震のせいで、家に帰ると張子のダルマたちが10cmほど歩いていたりするけれども、倒れずにいることに感動する。
いつだって生活というものは、どんな状況でも長期戦で、静かに強く生きたい。