ひな菊と黒い犬

まあまあそこそこほどほど

理想の本棚を手に入れた

5回以上読み返す本だけを買う。今を逃せば二度と手に入らない本は買う。

これが私の中で本を買うときに決めているルール。そうでない本なら、図書館や漫喫で充分。

それなのに、というか、そう思っているからこそ、なのか、本がじわじわと増えていく。

 

これまで本棚として使っていたのは、大学入学時に買った木製の組替可能なオープンラック。それから社会人一年目に買ったパーティクルボードの安い本棚。どちらも、安物ではあるけれど、もう10年以上使ってる。

3年前に模様替えを思いたち、何度目かの本棚分解・再組立して気づいたのだが、オープンラックは木板に金属ネジ&ダボなので、何度も組替えているうちにネジ穴が潰れたりダボが折れたりして、次の組替は実質不可能ということ。パーティクルボードは、棚板の耐荷重が5kg~15kgほどしかなく、たわんできている、ということ。

 

次の本棚をどうするか、という問題にぶち当たった。

日垣隆が考える理想の書棚の条件

1.労せず収納した姿が美しいこと。

2.本が取り出しやすいこと。

3.一般的な書棚より多くの本が収まること。

4.なおかつ、部屋の場所を余分にとらないこと。

5.書物だけでなく、大型パンフやA4系の複写資料も綺麗に収まること。

6.安っぽくなく、むしろ高級感があること。

7.耐震にすぐれていること。

8.だからと言って値段が高すぎないこと。2万円以下が望ましい。

9.その書棚に近づくと嬉しい。初めて見たとき感動できればなお良い。

10.欲しいと思ったらすぐに配達されること

「理想の本棚」で検索すると、みんなが本棚に四苦八苦して理想を追い求めている。日垣隆の条件も、とても賛同できるものだけれど、この条件に基づいてつくられたというのが「ロング書棚」。

これに限らずIKEAなどにも似たような形の似たような価格の本棚があるが、この手の本棚、たわむというレビューが多くて挫折。参照:「窮々自適」本棚を作る

本当に「理想」というなら、無垢の本棚をつくりつけで天井まで、といきたいところだけれども、それって家を建てるようなもの。家を建てる予定は当面ない。一方で引越の可能性は無限にある。家賃はできるだけ安く、がモットーなので、これ以上広い部屋に引っ越すつもりもない。

2K・40平米のアパート暮らし。すなわちキッチンと居間と寝室。これはきっとどこに住むことになっても譲れない最低ライン。

 

3年前の模様替えで、本をこう管理する、と心に決めたことがある。

1.本はすべて寝室に置く。地震に備えて背の高い本棚は置かない。

2.新書判・B6判コミックは連載終了したものに限り、100円ダンボールに入れて付番しエクセル管理。閉架式とする。

100円ダンボールは12冊ほどしか入らないので、持ち運びが楽だし引越の際のダンボール詰めも手間が省けるのでは?と考えて、閉架式に踏み切った。50箱まとめ買いしたが、4段ほど積んだところでダンボールが重みで潰れてきたことに気づく。その上、積み上げると下の箱が取出しにくいので、これはこれでダンボールを並べる棚が欲しいという気になった。

 

まあこういう背景があって、私が考える理想の本棚。

1.耐荷重が充分にあること

2.組立分解が容易で、かつ何度でも可能であること

3.奥行があり前後2列に収納できること(後列:100円ダンボール・前列:新書判/B6判/A5判)

4.B5判/A4判の薄くて倒れやすい冊子もブックエンド不要で収納できること

5.高さは100cm程度とする

6.買替前よりも収納力があること

7.買替前よりもスペースをとらないこと

8.収納に美しさ・重厚感があること

9.10年後もうっとりできるような予感と愛着が持てること

10.本棚にかかる費用の上限を20万とする

家具屋を見てまわったり、ネットも相当にさまよって、3年間じりじりと考えて、ついに購入したのがこちら!(楽天レビュー済) 

連結用のネジがオスメスとも金属なので再組立を繰り返しても板を傷めない。

内寸が本にちょうど良い。

拡張性が高い。小型本と大型本用に2種類購入したが、2種の奥行同じ、短辺の長さも同じ、長編の長さは1:2、高さも短辺4段=長辺3段。広い部屋に住むことになったら、両面から取れるようにもできる。追加購入して積み上げて、天井までの本棚にすることも可能。

本棚に入りきらずにみかん箱に入れていた本が3箱ほどあったがこれもすべて並べられた。

 

無垢の桐でつくられているのには感動した。本当に軽くて組立が楽。

同サイズのオープンラックをパイン・ヒノキ・スギ等でオーダーすることも考えたけれど、どうにも重そうで組立が辛そうで購入に踏み切れなかったのです。

桐材は、うちでは箪笥にもまな板にも使ってる愛着ある素材なのもうれしい。

 

ヨコ設置 美しい!

閉架 ダンボール48箱が並ぶ!(2箱予備)

開架 文庫/新書判/B6判/A5判、ビデオ/DVD等

タテ設置 こちらも美しい!

開架 パンフ・画集・雑誌他

 

妥協した点は奥行。30cmは欲しかったが27cmしかないので、ダンボールが1cmほど後ろにはみ出している。それでも並べられるのはオープンラックの利点かな。

残念ながら特大パンフと特大画集は高さが足りずに入らなかった。これは課題。

 

カラーバリエーションが多くて悩んだけれど、ダークブラウンにした。

木造図書館のような美しさにうっとりする。

並べてみると案外私が持っている本は少なかったな、とか思う。