あまり考えずとりあえず買うとか、吟味も下調べもせずに買うとか、間に合わせで買うとか、ましてやみんなが買ってるから買うとか、が、昔からほとんどない。
で、とりあえず買ったものでも、なんとか使えないかと、パズルのピースを合わせるがごとく試行錯誤して試したり寝かしたりする。
そういうありとあらゆる方法を可能なかぎり試して(少なくとも私が思いつく範囲で)、それでもだめなときに手放す。
だから手放すときには、まだ活用する方法があったんじゃないか、ここで手放してもいいだろうか、と悩みながら手放すので痛い。
それが100円で勢いで買ったものでも。
活用できなかった自分を不甲斐なく思う。
だから私は案外物持ち。
気にいったものは製造終了しても使えるよう複数揃える。ストックも持つ。
買うときはできるだけ吟味して買う。
手放すときには、使い切ったぞ、この子の役目を全うしてやったぞ、と思いながら手放したい。
活用できずに捨てることをとても恥ずかしいことだと私は思う。
売った・譲った・捨てたという話は多くてみんなとても自慢げなのに、譲ってもらった・中古を買ったという話が少ないのはなんでだろう。
仕事でA4サイズの重い紙を持ち歩く必要があり(最近会社のペーパーレス革命でノートPCに変わったがサイズと重さが変わらないってどういうこと…)、A4が入る袋やバッグが重さでどんどん消耗していって、何個も駄目になった。
持ち手が取れたり穴が開いたり、縫って直したり補強して使ったものもある。
それぞれにバッグとしての役目を全うしてくれたわけだが、この5年程で、ついに仕事に使えそうなバッグが手持ちになくなった。
A4が入り、重さに耐えられて、仕事にラフすぎない、気兼ねなく床置してもいい、鞄。新しく買うか思案していたら、実家に眠ってるバッグを発掘した。
母が使わないというのでもらってきた。
この子の役目を私が全うさせてあげる。
ありがとうお母さん、私は拾う神になれた。
通勤前準備(玄関に置く)