新潟の二階建て回転昇降式展望塔、すなわちパノラマタワーとレインボータワー(営業終了)。
参照:2018-10-06 弥彦山パノラマタワーに乗りに行く
それとほぼ同型の展望台が、日本にもうひとつ、現在も営業している。
それが愛媛の宇和海展望タワー。え、地元じゃないですか。しかし乗った覚えがない。調べると昭和52年8月営業開始。新潟のを兄弟とすると、妹のようなものか。
回転展望台は昭和40年~50年代に続々と現れ、私たちが子どもだったときが全盛だったと思う、のだけれど、私が子どもときは、乗せてもらえなかった記憶しかない。ので大人になった今こそ乗ります。
こんな機械がいつまでも動いているはずがない。どんどん部品はなくなるし、メンテナンスもお金がかかる、エンターテイメントは真新しいものがどんどん現れて、客足はどんどん遠のく。事実そごうの回転展望レストランは全滅した。柏そごうの展望レストラン、回ってるときに行っておいてよかった・・・。
幸いなことに、私たちより前に乗った方がおり、展望室が上がっていくのが見えた。他に乗ってくれる人がいないと外から見えないからね・・。
レインボータワーみたいに営業しなくなっちゃうと入口さえ懐かしくなってしまう。
勝手知ったる宇和海も上から見ると新鮮。南レクは地元の一大行楽地だけど、行って遊んだのは数えるほど。今みたいに高速道路はなくて、南レクはとても遠く感じた。親にしても大変なおでかけだっただろう、と思う。ロープウェイはついに乗れずに営業終了した。今は足だけ残ってた。
展望台のスタッフが、そこに紫電改が不時着したと、さも昨日のことように教えてくれる。
もちろん紫電改も見てきました。紫電改展示館ができたばかりの頃に一度見に行ったのを覚えているけれど、紫電改の凄さは、子どもの時にはわからなかったなあ。大人になって改めて来てよかった。
世界に現存する4機のうちのひとつ。日本ではここだけ。
戦争をしたいわけじゃない。戦争を賛美したいわけでもない。懐古趣味でもない。
戦争が私のすぐそばで起きていたというリアルと恐怖。そして一方でこんな素晴らしい技術がある、その時代の結晶。そういうものが、現存することに圧倒されるだけ。それはきっと、紫電改も回転展望台も同じことなのです。