ひな菊と黒い犬

まあまあそこそこほどほど

四国の石は青い

四国の石は青い

別子銅山記念館 東平歴史資料館

別子銅山、再訪。前回行く時間がなくて行けなかった別子銅山記念館。それからこちらもツアーで時間なくて急ぎ足で見た東平歴史資料館。

平日で小型車ということをいいことに、前回はツアーでいった東平(とうなる)まで自力ドライブ。ツアーで予習してるから知ってたけど、道が狭すぎて泣きそう。対向車来たら死ぬ、と思いながら行く。だんなはテクニカルな道を相手にアドレナリンがよく出て楽しかったみたいです。

ちなみにマイントピア別子の観光トロッコのアナウンスが水樹奈々新居浜出身)ですが、東平歴史資料館で上映している映像も水樹奈々様です。

 

和歌山に住み始めた妹が「和歌山の石は青いんだよね、四国と同じ三波川変成岩」、そう言ったのを思い出す、記念館と資料館の外観。

日本を縦断するフォッサマグナ、あるいは糸魚川-静岡構造線。

そして日本を横断する中央構造線

この中央構造線を形成するのが三波川変成岩と和泉層群。この三波川変成岩、そんな名前がついているとは露知らず、実家のいたるところにゴロゴロと存在します。四国の石は青い、というのは、他の地域がそうでないからそう思うのであって、四国に住んでいた時はそれが普通で当たり前なわけで、つまり石というのは青いものであり、そもそも青いと言われても青いと思わない。

実家の精米機 実家付近の石積

そういえば大谷石に行ったときにも思った。大谷石がそこらへんの民家にゴロゴロしてる。あそこで育った人は石といわれれば大谷石を想像するんだろう。

実家のツバメ 実家のツバメ

三波川変成岩とは言えないかもしれないけれど、うちの近所の石積みはみんなこんな感じで、それを青い、と言われればそうか、という感じ。

そんな青い石を青いとすら思わずに見慣れた世界にいれば、赤い石というのは異様。

紅簾石

別子銅山の紅簾石。マンガンを含む。これもまた三波川変成岩の一種ではあるのだけれど、これはどこにでもあるものじゃない。だから見つけるとたぶん大昔の人もなんだこれは、と思ったんだろう。

石のことはさっぱりわからない素人だけれど、あそこには変な色の石がある、という認識が地元の人にあれば、ちょっとした専門家なら行ってみてどんな石か見てみよう、と思うだろう。別子銅山の硫化鉄銅鉱床は、そんな風にして見つかったのではないかと勝手に想像する。

別子銅山・東平地区

別子銅山は、とても山の中だけど、銅山からは新居浜の海が見える(今回も曇ってて見えない)。なので実は距離的にはそんなに遠くない。四国の海は山の上から見るものなのです。

別子銅山・索道基地跡 別子銅山・索道基地跡

別子銅山説明図(一部)

大斜坑がすごい。昭和35年~昭和44年にかけて建設された4,455メートルもの斜坑。閉山が昭和48年だから、4年しかつかってないということになる。

 

https://www.takaientotsu.jp/

映画「ある町の高い煙突」を応援しています。6月14日(金)先行公開。

原作には別子銅山がちょろっと出てくる。