ひな菊と黒い犬

まあまあそこそこほどほど

秋はポリエステル着物をワンピースのように

秋はポリエステル着物をワンピースのように

古着はみんな裄丈小さくて、欲しい!→サイズがっかり、を繰り返して、古着屋にあまり行かなくなった。ポリエステルの着物は安くて自分サイズが着られるのがいい。

でもポリエステルは夏は暑くて冬が寒い+静電気地獄というのを実感した。そういや私、静電気対策で洋服もポリエステルってほとんど持ってないわ。

そんなわけなので、春秋に着ます。予想外に雨が降ることも多い秋には、ポリエステルが気軽でいい。匂いが気になる飲み屋でも気を使わない(前回)

着物を着てると連れに気を遣わせることも多くて、そういうのも嫌だなと思う。ポリエステルだから気にしないで、と言えるのも、ポリ着物のいいとこだと思ってる。ワンピース感覚。そういや私、カジュアル着物着るようになってからワンピースが淘汰された。デニムワンピースがかろうじて残ってるくらいだわ。

うしろ まえ

黒白の角通し。ポリ着物はプリント花柄が多いけれど、こういう小紋や縞の方が安物感が少ないと思う。いや単に私の好みなだけかもですが。

帯は母譲りの正絹。最近「結ばないお太鼓結び」があることを知って、この帯に使える!と思いついて引っ張り出してきた。青くて鮮やかでレトロ柄が好きだけど、帯芯が硬すぎて結べない。母はどうやって結んでたか聞いたら「いつも着せてもらってたから」の回答(←わからないの意)。ああ、それ正解だわ。

帯揚がすっきりできなくて苦手だったのだけれど、結んだ余りの紐を脇にもっていかずにそのままたたんで帯に入れるようにしたらすっきりできるようになった。

お太鼓ひとつとっても、テキストや着付教室通りにしなくてもいい、と最近思う。ラクで見栄えがいい着付がネットにいくらでも溢れていて、みんなが丁寧に紹介してくれる。いい時代になったなあ。

玄関先の夏椿の紅葉が見頃。今日はこれで「東山魁夷展」を見てきた。有名作品のあれこれの実物が見られてよかった。中学生の時に出会った「白馬の森」の本物に、今日ようやく会えた。

どの作品も大きくて厚みを感じる。日本画はその素材からしてそうなのだけれど、宝石を砕いて並べているようで美しい。絵が、きらきらしている。