ひな菊と黒い犬

まあまあそこそこほどほど

世のちり洗う四万温泉

日月火と休みがとれることになったので、平日休み!とばかり旅行の計画を考えてみたのだけれど、旅行のメインとなる月曜というのは、私が主に旅行先で出かけるあれやこれや(資料館とか博物館とか美術館とか図書館とか)が全部休館!ということがわかった。月曜休みって意味ない・・とがっくりしているところに、どうせなら平日にしかできないことやろう、というので思い立ったのが、奥四万湖のカヌーだったのでした。

奥四万湖・冬 奥四万湖・2008年3月

この青の湖で!

金曜日に四万川ダム管理事務所に電話をしたら、夏は水位が23mも下がるから開錠した進入口から水面まで200mくらいカヌー降ろさなくちゃいけなくて大変かも、という情報をいただく。23m?!(ビル6階相当とみた)

うーん、と思いつつも、まあ平日休みなんてそうとれないから、というので行ってみた。  

 

日曜は下見も兼ねて奥四万湖歩き一周。

奥四万湖・夏

青くない・・・! 水位低い! まあ、ダム湖は洪水対策のために水位下げてるわけなので、仕方ない。奥四万湖があの青さを出すためには晴天だけじゃなくて水深も必要なようで、青さを求めるなら2月~4月くらいだそう。

奥四万湖・旧国道353号 旧国道353号

青くないけど、水位が下がってると色々見つけられて面白い。これたぶん、旧国道353号

奥四万湖・夏の浮島 奥四万湖・夏の浮島

もちろん浮島もこんな感じで、島っていうか台地!

奥四万湖・熊よけ 熊よけ鐘

奥四万湖の外周はよく整備されていて、トイレもしっかりキレイ。熊が頻繁に出るらしくて、今年も8月に目撃情報あり。熊よけと思われる鐘があちこちにあるので叩きながら進みます。

熊鈴カノン 熊鈴カノン

私の持っている熊鈴は、ブラスワンのカノン。購入したのは富士登山のあとだから2010年だったかな・・。他人の熊鈴ならいざしらず、自分の熊鈴は身に着けたら四六時中耳にしなくちゃいけないから、ひたすら音色探しをして、ようやく見つけたもの。日本橋三越の日本の名工商品が集まっている売り場で発見。富山の名産品、仏具・御鈴(おりん)の隣で見つけたときはひどく納得したものです。

シシウド タデ

花はつゆ草が多かった! 萩は思いのほか少なめ。タデが多かった。

奥四万湖ロガー 奥四万湖ロガー

一周4.5kmらしいけど、しゃくなげの滝を見に行ったり、稲包せせらぎ公園のカヌーエントリー場所を確認したりしていたので、一周6km程。休みつつ2時間ちょい。

 

月曜はカヌー!

奥四万湖の外周は途中から一方通行になるので、事前に事務所の方に教えられた通りこしきの湯側の駐車場に止めて、ダムの天端道路を歩き、10時前に事務所に行って、書類記入。せせらぎ公園の湖面進入路のカギを職員が車で開けにきてくれます。帰りはバーを閉めておいて、携帯電話か事務所のインタホンで連絡してくれれば職員がカギ施錠はしてくれるとのこと。せせらぎ公園自体は駐車場も広く、トイレもキレイで基地としては十分。まあ詳しくは、群馬県ホームページでもご覧ください

公園内の施錠されているところまでは、比較的舗装されたゆるい道なのだけれど、カギを開けてもらった先は、山道&坂道。ここでUターンする人もいると聞いていたけど、すでに2組Uターンです。まあそれを予想してカート持ってきたし、組み立ては下でやるつもりでせっせと降ろします。

四万川ダム 四万川ダム

そんなわけで独占! 雨が降るかもな天気だけれども、それも折り込み済。水深が低いから四万川ダムが高い! 独特な化粧コンクリートは西洋のお城のようです。

旧国道353号 旧国道353号

平成11年完成なだけあって、旧国道353号の名残がまだ新しい。歩いてみたいと接岸してみたけれども、足をのせてみたら沈む沈む。残念上陸できず。

四万川の護岸 四万川の護岸

奥四万湖に流れ込む四万川に上陸できたので、沢登りしてみると、護岸発見。これも沈むのだね。

奥四万湖・浮島 奥四万湖・浮島

ちなみに浮島はこんな感じで見上げます。これ全部沈むんだな。

ぬかるみに熊や鹿と思われる足跡も発見。でも今回は動物に逢えず!遠くからなら熊も見てみたいけどなあ。

カヌー補修 カヌー補修

前回のカヌーで船体布が破れたので補修。補修したところはばっちりだったんだけど、上陸して乾かそうと底をみたらいつもより水が多く入ってる。むむむ。調べると底のシームテープがはがれている。どうやら浸みてきているみたい!というわけで次回はシーム修理。今年のカヌーはこれで終わりかな。

 

積善館 積善館

今回の宿は積善館。2食付で7000円で文化財に泊まれるところなんてそうないです。

前回(2008年)の宿泊は慌ただしかったので、今回はリベンジ。

元禄の湯が有名だけど、ここは体を洗うところではなくて湯につかるところ。日帰り入浴とかやめた方がいい。脱衣所と風呂場が同じ空間ですから。脱衣所も湯気だらけ。脱衣所に入る前に100円ロッカーあるからそこに荷物全部置いて、タオル一枚持っていくのをオススメします。ちなみに脱衣所・風呂場は撮影禁止。前に来た時よりあちこちに張り紙が出てた。ちなみに無料の公衆浴場もいくつかあるけどひやかし客が多くてゆっくりできないのであまりオススメしない。

元禄の湯のドアを開けると、よく知られてる五つの浴槽がいきなり見える。脱衣所のタイルが床暖かと思うほど温かい。だから浴衣一枚さらりと羽織って行きぺろっと脱いで、手拭い一枚で湯に入る。これをやりたくて積善館に泊まる。昼間や夜は人が多いから入らない。朝5時に朝日の中で入る。誰もいなくて独占。

蒸風呂がまた素敵。閉所恐怖症でなければ試すべき。ドアは締め切ると暗いので少しだけ開けておく。体を横たえるタイルの下に湯が張ってあり、その湯気で蒸される。顔のところにある小窓がまたかわいい。

体を拭いて、浴衣一枚で出ていく。そういう、あからさまに湯治向けにつくられたお風呂です。

ちなみに初日は温度がちょうどよかったのだけれど(たぶん42度)、最終日に入ろうとしたら熱くて入れない。試しにプロトレック(腕時計)で測ってみたら、45.7度でした。私にはムリ。なので浴びるだけ。でも温まった。

pHは6.6のナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉。無色透明でくさみも少なく、飲める。これは愛される泉質。国民保養温泉地第一号指定なだけあるわ。

積善館 積善館・2008年3月

でもきっと冬にくる方がいい。奥四万湖も青いし。積善館は食事に力を入れていて、本館の湯治スタイル宿泊はお弁当形式だったのに、お弁当辞めてた。連泊は献立も変えてくれてありがたい。