ひな菊と黒い犬

まあまあそこそこほどほど

北茨城・六角堂再訪

天心記念五浦美術館の立地が好きで、ふらっと思い立ってよく行く。近くの六角堂は、震災前に一度行ったのだけれど、閉館していて入れなかった。そのあとしばらく足が遠のいていたのだけれども、震災の津波で流失。平成24年4月に一般公開再開、ということで、改めて再訪です。

六角堂

六角堂は、まあ、津波で流されない方がおかしい、というような位置に建ってて、波も風も岩も音もすごい。天心が気に入ったというの、わかる。六角堂の中は茶室風になっていて、窓から覗いてよくみえるのだけれど、入れないのが残念。ここまで津波が来ました、という位置も確認して、今来たらこれより上にはいかないといけないね、と話す。

休憩室で、再建ドキュメント映像が流れていて、45分もあるのに全部見てしまった。再建の記録を残した記録誌もあって、じっくり読んでしまう。六角堂の建築、すごい面倒! 神社並みの手作業満載。六角堂の柱は一本の木を六等分してて柱が全部五角形になってるとか、建築当時の窓ガラスを再現するためにわざわざ当時の製法の吹きガラスをイギリスから取り寄せたのとか(当時も国内で製造していなかったのでアメリカから天心が購入してきた)、いやこれ今もこんなに大変なのに、明治の建築当時もよほど大変だったろう、と思う。。宝珠の中にあったと思われる水晶を、海底から見つけ出したとか、ほんとよく見つけたな、とか、ひたすら感心して、六角堂一通りみたあとで休憩室行ったのに、もう一回見に行って六角堂二度見してきた。

苔むした庭も良かったし、小さな山野草が植えられたわけでもなく咲いているのがよかった。結局2時間くらいいたので、美術館の時間には間に合わず、六角堂見ただけで北茨城終わり。

 

日帰りできる距離だけど、夜においしい魚料理食べたくて、日立多賀のビジホで一泊。この系列のホテルあちこちで散々利用しているのに飽きずにまた行く。安いし大浴場あるし朝食おいしいし。

昔は旅行といったらその土地の温泉必須、温泉の泉質やつくりや秘境感を求めていた時期もあったけど、今は足が伸ばせる程度の広さと、まあできれば人が少ないお風呂があれば、それでいい、という感じ。部屋も大人二人が寝られる広さと清潔さがあればいい。まあ高いお金払って建築物(旅館)を見に行くのも好きだけどね。

今回はプチオーシャンビューとホテルがいうので、最上階の海側の部屋を予約してみました。日の出久しぶりに見たわ。満足。

日の出