フライト・フェスタ2009
今年もフライトフェスタに行ってきた。去年も行くつもりだったのだけれど、いつ開催かな、と3月に調べたときには終わっていたので行けなかったのだ。
今年も会場は関宿城。うれしい。私は何もないだだっぴろい場所が好きだと最近自覚してきた。好きな美術館と言えば、ハラミュージアムアーク(伊香保)とGMAT(館林)、川村記念美術館(佐倉)、宇都宮市美術館、天心記念五浦美術館(北茨城)。これに、美術館じゃないけど、関宿城博物館を入れよう。
関宿城の最上階からは、利根川と江戸川が分かれる江戸川流頭部が見えるし、空気の澄んだ日なら筑波山と富士山が望める。
そして多目的広場がとにかく広い。(ちなみにこれはスーパー堤防だ)
ここでキャンプできればいいのに。
で、この広い会場から、猛禽類たちが飛び立つのです。もうこの会場が狭いと言わんばかりに。
普段猛禽類と言えば、狭い檻の中で窮屈に羽ばたくのを見るくらいなので、もう見えないくらい飛んでいってしまう気持ちよさといったら!
会場にはたくさんの鷹や隼や梟や、今回はコンドルなんかもいて、うわー!て思う。
このかっこいい生きもの!
この生きものが、目で追えないほど遠くに飛んでいったあと、ちゃんと鷹匠のところに戻ってくるのがもう可愛くてしょうがないのです。
「帰ってきた!」って観客がみんな沸き立つ。
この日は、お天気も陽気で、上昇気流に乗ったあと、そのまま気持ちよくなって会場に帰ってこないハヤブサくんが多かったけれども、前回はあまり観られなかった、獲物に向かっての急降下が見られたのがうれしかった。
会場から、わっと歓声が上がる。鳥肌モノ。
年に1回、全国から鷹匠が集まる競技祭典、というわりには、アットホームな感じで、むしろオフ会にお邪魔させてもらってる感じ。それがあまり内輪受けにならないのはやはり競技だからだろうと思う。でも競技も失格が多いからって非難するわけではなく、素人向けにいろいろ解説してくれるのがうれしい。
フライト・フェスタに行くと、私もハヤブサ飼いたい!とか一時的に気分が盛り上がるのだけれど、今の私は檻に閉じ込めるくらいしかできないから飼わない。あいつら肉食だしね。でも、いいなあ。その美しい姿で、あの広い空に飛び立たせて、そして私の腕に戻ってきて欲しい。