ひな菊と黒い犬

まあまあそこそこほどほど

神奈川3ダムに行く

 巨大建造物大好き。

 というわけで、旅行に出かければ、その土地の有名処として、城・神社・寺、ダム・橋・灯台風力発電所、タワー・高層ビル・工場群・駅・空港・スタジアム等、まあ目についたところはいたるところに立ち寄るわけなのだ。ただ、そこが目的で旅行に行くということは実はそれほどない。

 だからダムカードも、キャンプで行った奈良俣ダムの1枚だけで、集めるつもりも特になかったし、集めてるなんて一言も行ってなかったけれど、仕事柄ダムに関する話はあちこちですることになるし必然ダムカードの話も知らない人にはすることになる。それがなぜか「ダムカード集めてるよね」ということになって、宮ヶ瀬ダムダムカードをもらった。

 宮ヶ瀬ダムは平成12年完成で比較的新しく、全国でも屈指の大ダム、という予備知識くらいはある。そのうち行きたい、と思っていたのだけれども、宮ヶ瀬ダムは神奈川だ。車で行くには首都圏という巨大な壁があるし、ダムしか見るものがなさそう、というので敬遠していたのでした。

 ダムカードを集めているわけじゃないけど、行ってないとこのダムカードを持っているというのは、なんだかシャクだ。これは行かねば。ちょうど法事で相模原市に行くので、そのついでに行ってみよう、と思い立ち、行ってみた。

 相模原市は東京都と隣接しているし、横浜に出るのも乗換なしというので、すごく都会のイメージがあって、実際都会だったのだけれども、相模原の駅前から30分もしないうちに坂道が始まり、なんか群馬の伊香保に似てる・・・という光景が広がってきたのには驚き。ダムがつくれるだけあって渓谷スタート。相模原市関東平野のヘリにあったのだ。

 関東地方では紅葉の真っ盛りということもあって、黄色や赤に染まった山が美しい。

紅葉

 群れて走るバイク多数。目的の宮ヶ瀬ダムはどこだろうねえ、と適当に走っていたらダムを通り過ぎてしまって宮ヶ瀬湖一周。宮ケ瀬ビジターセンターにも行ってみようと思ってたのだけれど、駐車場700円。ななひゃくえん!というので通り過ぎてしまいました。

 一周してから県立あいかわ公園へ。駐車場「本日有料」の文字。うわ~都会~。2H300円。2H以上でも500円というので諦めて駐車。まあ紅葉シーズン真っ盛りの土日だしね、こんなところでケチっている場合ではありません。朝10時入場なのになんとか空きがあった程度。昼過ぎに来たら入れないところでした。

 せっかくなのでロードトレイン「愛ちゃん号」にも乗ります。おとな200円。ダムサイトまではそれなりに歩くのでダム下まで連れて行ってもらいます。遠くから宮ヶ瀬ダムが見えてくるのだけれども、本当でかい。堤高156mの重力式コンクリートダムということもあって圧巻。非常階段の連なりが恐ろしくなるくらい。あー今回携帯写真なのでしょぼい。凄さは伝わりません。真下から見上げてるとくらくらしちゃう。観光放流もやっているのだけれども残念ながらシーズン終わり。もう、すごい~!渓谷~!ダム~!とかそれしか言ってません。

宮ヶ瀬ダム

 せっかくなので無料のエレベーターではなくてインクラインにも乗ります。1回200円。へんな乗り物大好き。

見下ろすのもスゴイが見上げるのもスゴイ

 水とエネルギー館でランチ。水とエネルギー館、HP見たときにも、国交省が予算があるときに勢いにまかせて作った広報施設って感がものすごくあったのだけれど、期待通りで「調整中」の張り紙ばっかり・・・。スゴイ・・・。直してくれると楽しい機械がいっぱいあるのだけれど、もう予算ないんだろうなー。

 ダムの天端がばか広くて驚く。ダム中央に展望塔があったので行ってみた。空気が汚れててランドマークタワーまでは見られなかったのだけれど、紅葉がキレイ。

展望塔より

 展望塔から見えた見晴らしがよさげな「風の丘」に歩いていけるということなので行ってみる。これはいい。ダムは眺められるし紅葉はきれいだし、ちょうど風もなくて日当たりもよくて、うとうと・・。

風の丘より

 宮ヶ瀬ダム堪能!ところで地図を見ると近くに津久井湖というダム湖があって城山ダムというダムがある。宮ヶ瀬ダムとの関連も深い。行ってみよう~!と出かける。が、ダムの天端が道路になっていて、渋滞。適当な駐車場にとめて、ダムまで歩いて行ってみる。特に事故や信号渋滞ではなくて、これは紅葉渋滞!と気づいて苦笑。

 歩道が湖側にしかないのが残念だけれども、ダムが見えるように展望台が設置してある。そこまで歩いてみると放流中のダムが見られました!

城山ダム・放流中

 津久井湖記念館というのがそばにあるので行ってみる。建物が古くて時代を思わせる。細長い津久井湖は水没した村の歴史を物語る。代替地宅地が周囲にたくさんあることがわかった。記念館の資料で、城山ダムと宮ヶ瀬ダム相模ダムが連携して水を運用しているというので、これは相模ダムにも行かねばなるまい、とさらに相模ダムへと足を伸ばす。

 相模ダム堤体の老朽化で立入禁止、全然見えん! 諦めて相模湖公園に行ってみる。駐車場はここも「本日有料」1時間330円。うわー。

 近くの相模湖記念館に行ってみました。地域の公民館兼用のようで建築目的が不明瞭な感じが何かを彷彿とさせるけれども、少しばかり相模ダムの歴史が展示されていた。

 相模湖公園に戻る。戦時につくられたダムは、学徒動員のほか、強制連行された中国・韓国・朝鮮人の犠牲があった。公園に慰霊の湖銘碑があって、日本語と中国語とハングル語で書かれている。

 相模湖は東京オリンピック(昭和39年)にカヌー競技場になったとのことで一大観光地となったらしい。現在も観光地であることに変わりはないのだけれども、その当時から何も変わってないかのようなボート乗り場やおみやげやさんが驚きだった。まだ昭和が残ってる!

 帰りは例よって小仏の渋滞に多少巻き込まれつつも、八王子JCT圏央道~外環~常磐経由で帰路についた。神奈川に行くのは渋滞との戦いだなあ。