(脳内)日本地図の最後のピースが埋まる。
旅行好きなので全都道府県に足を踏み入れている。
ところがどうも岐阜県の輪郭が見えてこない。
これは飛騨に行ったことがないからだとずっと思っていて、脳内地図の空白地帯でした。
飛行機で富山から行くには美濃地方が遠すぎ、新幹線で名古屋経由だと飛騨地方が遠すぎる。
GWに飛行機や新幹線の予約は困難で、車で行くには碓氷峠渋滞と上高地渋滞をパスする必要がある。
色々攻略法を練った結果、快適1000kmドライブが達成できましたので、覚書。
(1)行き:上高地は朝5時前に通り過ぎる
(2)高山観光:パークアンドライド
(3)移動:道の駅の駐車場は使わない
(4)帰り:碓井峠は午前0時を過ぎてから
今年のGWは、3連休と3日平日をはさんで、4連休(5/3~5/6)。
3連休でGoogleマップの交通状況レイヤを見ながら赤くなる時間帯と場所を確認。
4連休初日の前日5/2(木)の夜22時に家を出発。既に八王子と厚木では渋滞が始まっています。
坂東ICから圏央道~東北道~北関道~関越道~上信越道~長野道で松本ICに到着。
上高地では、さわんど&あかんだな駐車場からのシャトルバスが朝5時から始まる。
つまり朝5時を目指して車がぞくぞくと駐車場に入っていくわけだ。
そんな駐車場渋滞を回避するために、朝5時より前に上高地を抜けたい。
上高地までは一度走っているので、夜中走りでもだいたいどんな道かわかっている。
nagareru.hatenadiary.org
途中のトイレ休憩は、いつも空いているから使っている出流原PAで、予想以上に混んでいてびっくり。2車線常に昼間かと思うような交通量があり、東部湯の丸SAでは深夜と思えない人数。
まあそれでも駐車場には止められるし、アイサイトでの時速100km巡行が可能でした。
さわんど駐車場も真っ暗で、無事にスルー。平湯ICの駐車場トイレもギリ利用できました。
夫が高速道と山越え一般道をマジ走りしている間、妻はすよすよ仮眠。
今回の夜中ドライブでは、首枕に腰当てクッション、さらに羽毛布団(薄掛)も持ち込んで、ぬくぬくです。
朝5時には、高山市の花岡駅前駐車場に到着。駐車して夫も仮眠。
我々の旅行は大抵ロケ地巡りで、好きな作品の舞台に自分も実際に行ってみてその土地を知りたい、というのがほとんど。
岐阜行ってないなあ行きたいなあという大きな後押しとなったのは、「君の名は。」(2016)と「氷菓」(2012)です。
色々二の足踏んでいましたが、ようやく行くことができました。
宮川朝市は7時から、ということで古い街並みを6時台で歩き、7時から営業している定食屋で朝ごはん(飛騨牛うどん)。
「氷菓」ロケ地~と、宮川沿いを歩く。
やたら秋葉神社があり、家々に秋葉神社が祀られていることに気づく。
山車で有名だけれど、あれは火消組が発展したものなんだな、とすぐわかった。
ということで秋葉神社・櫻山八幡宮にも参拝。
高山市の日枝神社も行きたかったけど歩くにはちょっと遠いので今回は旅程に入れず。
混んできたので移動。
一日車を使わず電車旅。事前に時間も調べておきます。
高山駅9:40発から電車に乗って、飛騨古川駅9:56着。
「君の名は」ロケ地なので、当然駅と線路の写真も撮り、気多若宮神社へ歩いて参拝。
我々以外に2組くらいしかおらず、ゆっくり参拝。
飛騨古川駅の白壁土蔵街も歩き、瀬田川の鯉にエサをやります。
瀬田川の流れが速すぎて鯉がうまく食べられないほどに水量が多くてきれい。
駅前のスーパーで弁当をゲット。
飛騨古川12:14分発、高山駅乗換で、飛騨一ノ宮駅12:52着。この乗換が一番スムース。
「氷菓」ロケ地・臥竜桜も見ます。もう桜は終わってたけど、臥竜桜がまだほんとに臥竜の形をしていたときの昭和30年代の写真が看板に出ていてよかった。
飛騨一宮水無神社へ参拝。こちらも我々以外に2組くらいしかいない。
駅で昼寝。
飛騨一ノ宮15:23発、15:31高山着で、高山に戻る。17時から開店の定食屋で夕食(飛騨牛朴葉味噌定食)。
宿へイン。
事前に宿から連絡があり「お風呂が壊れてしまって家族風呂になりますからキャンセルでもよいです」とのことで、家族風呂歓迎とキャンセルせずにいたら、なんとこの日の宿泊私たちだけ。静かな夜。
翌朝8時の開園に合わせて奥飛騨クマ牧場へ。
GWという混んでる時期にわざわざ飛騨に行くことにしたのは、子ぐまを抱っこして撮影できるから。日本で子ぐまが抱っこできるのは4か所。登別と熊本はGWの飛行機が高い&予約できないので不可。去年秋田に行くつもりだったのだけれど、子ぐま誕生せずで断念。
10時から撮影ということだけれども、9時前には並ぶ人がでてきて、我々も9時30分には列に並ぶ。
9時45分には撮影会開始です。
1組5分もかけず撮影していくので、長い列はどんどん消化されていきます。
1組1000円払い、タオルをかけられ子ぐまを膝に乗せる。
「さわらないで」「はい背中さわっていいですよ」と指示通りに。
はわー!!! 夢が叶いました。
新穂高ロープウェイに乗りたかったけれども、ホームページをみたら駐車場満車。
優先順位2番手の神岡観光へ変更。
道の駅「スカイドーム神岡」駐車場は混んでいるので、渋滞回避しつつ神岡城駐車場へ移動。
無料の上に空いてて快適。歩いて近くのカフェで昼ごはん(パスタ)。
さらに歩いて道の駅の「ひだ宇宙科学館 カミオカラボ」へ。
あたかもスーパーカミオカンデを見下ろしているかのような鏡の演出すてき!
戻って、神岡城・鉱山資料館・高原郷土館へ。
今はカミオカンデで有名な神岡鉱山ですが、亜鉛の産出量は世界有数で、2001年(平成13年)が閉山という、ついこの間まで現役操業。
鉱山の坑道というと立坑・横坑・アリの巣状というのをよく見るのだけれども、ここでは重機(車)が走れるようにらせん構造になっているというのが新鮮!
当然ですが鉱滓ダムもすぐそばにあります。
神岡鉱山といえば、当然公害問題が背景にありますが、そんなことはどこにも書いていないので、図書館へ移動。図書館駐車場も広くて無料でうれしい。図書館20時までやってるし!
そんなわけで半日図書館でカミオカンデとイタイイタイ病関連の書物を読んで過ごす。
スーパーカミオカンデでは2020年からタンク中の純水にガドリニウムを加えて観測を開始。カミオカラボではサラっと紹介してあったけど、有毒ガドリニウム入り5万トン?!2027年に運転開始予定のハイパーカミオカンデになると100万トンですよ?!と思って調べたら、最新のイ病関連書籍にその指摘もあって、排水水質検査は厳重に行われているとのことだ。
公害は解決したようにみえて解決しておらず、姿を変えて現在も注視する必要がある。
(福島県のTVでは毎日「今日の放射線量」を放送しているのと同じ)
旅先図書館、よくやります。そこに行かないと読めない郷土資料たくさんある。
17時からの定食屋で飛騨牛丼をいただく。夫が頼んだ「とんちゃん」もつまんでみる。
最終日、素泊まり宿は6時にはチェックアウト。
「君の名は」ロケ地「落合バス停」は、早朝に路上駐車で撮影。
国道41号をひたすら南下して、つちのこ神社とつちのこ館へ。
つちのこを大量ゲット。
夫は資料や新聞を熟読して、どうしてつちのこを見つけられないのか納得していた。
妻が理解したところでは、あれは「障り」。(祟りとか呪いの類、禁忌やタブーの類)
毒蛇(マムシやヤマカガシ)が餌(カエルやネズミ)を飲み込んだ姿を目撃したと思われるが、毒性が強い蛇に近づくなという暗喩。
今はオープンになっていて、つちのこフェスタでの懸賞金も年々上がっていますが、蛇毒はほんと笑えないので見つけたら恐怖。
熊谷守一つけち記念館へ。
映画「モリのいる場所」は本当に美術がすごくて、その再現ぷりたるや、と思わされる。
記念館に庭が再現されていて、穴もあったので入ってみる。
庭に湧水があったなんていいなあ。
最後は国道19号を北上。ここは並行して走るJR中央本線を学生時代に青春18切符で通ったけれど、車で走るとまた違った印象。山の向こうに山があり、その山の向こうにさらに高い雪山が見える。
道の駅はどこも満車だったけれど「木曽ならかわ」で滑りこめたので、買えたら買いたいなと思っていたヒノキの箸を購入できました。
今回の旅では、道の駅の駐車場はどこも混んでいて使えない、という前提で移動しています。
トイレ利用には、コンビニ・ガススタ・ドラッグストアを利用。もちろんトイレだけ使うのではなくて、お買い物・給油ついで。昼ごはんはトイレついでにモスバーガー。
国道254号で松本から上田に抜ける。
生島足島神社へ参拝18時。もう高速道はどこも大渋滞です。
前回碓氷峠の渋滞が解消するのに、23時まで軽井沢駐車場で仮眠する、というということをやったので、今回は上田の「快活CLUB」を拠点にします。
東名道では足柄SAにハイウェイホテルがあって、渋滞回避のための早朝チェックアウトというのを何度か使ったけど、今や足柄SAに駐車することすら難しいからね・・・。
「快活CLUB」ではVIPルームが使えて快適~!
広いし食事オーダーできるし、仮眠もできる。
夫が仮眠しているころ、妻はマンガを10巻読破。
23時を回ってからシャワーを浴びて仮眠。
1時前に渋滞が解消したのを確認して出発。
5/6(月)4時過ぎには帰宅できました。
2.5泊3日のトータル1000kmドライブでした。
最後のトイレ休憩に道の駅ごかに寄ったら、トイレのペーパーがすべて使い切られてて、トイレにゴミが散乱してて、昼間の惨状を慮るすごい有様だった。
ちなみに我が家では車に常時トイレットペーパーのせてます。
そういえば鎌倉一人旅したときはトイレットペーパー持ち歩いてて重宝したんだった。
日本って、トイレットペーパーが無料で使えてすごいよね。