ひな菊と黒い犬

まあまあそこそこほどほど

やりたいことリストはつくらない

高崎市美術館
しないことリストもつくらない。
なぜなら、やりたいことはやるし、したくないことはしないので。
十五でやりたかったことは三十で地盤を築けた。
まさに四十にして惑わずという境地。五十の天命が楽しみでしかたない。

www.city.takasaki.gunma.jp
高崎市美術館で「生誕100年 富岡惣一郎」展を開催中というので行ってみた。
富岡惣一郎は、南魚沼市に行くなら「トミオカホワイト美術館」に行くといいよというので行ってみて初めて知った画家なのだけれど、とても私の琴線に触れた。
高崎市美術館は25年ぶりに行った。高崎駅の東口が様変わりしていてびっくりしたけれど、西口も美術館も変わらず、ああこんな感じだったなと思いながら歩いた。
どちらかというと小さな美術館なので、トミオカホワイト美術館のような広い展示場所はないから、富岡惣一郎の作品を飾るのはどうかなと思っていたのだけれど、行ってみたら「これ以上作品に近づいてはダメライン」がなかったので、真横から近づいて「削り出し」の技法を立体的にじっくりみることができてよかった。
ギャランGSRスパイクタイヤでの「雪国巡礼」のメモも「命カラガラ引き返す」とか、じっくり読めて面白かった。
今回の展示に合わせて作られた画集が良かった。作品の白の違いがよくわかる。
昔の新潟日報の特集記事が収録されてたのもよかった。
私はこの人の奥さんが「画家になるなんて思いもしませんでした」と言う、人生のストーリーが好きだ。入院した夫のために、ニューヨークに駆けつけてニューヨークで暮らした話が画集の冒頭にあって良かった。
純白の白を求めて、富岡が作り出した絵の具「トミオカホワイト」が完成したのが40歳。そこからひたすら雪の作品ばかりを描くということ。60歳以降の作品が特にいい。
南魚沼という土地が生んだ傑作です。
www.6bun.jp

美術館から移動して、年イチ程度でリピートしている桐生競艇へ。
桐生競艇に行くようになってから15年くらい経つ。
開場待ちして今回はわいわいシートをゲット。
感染症対策でずっと有料指定席半額だったのだけれど、今回の埼玉新聞社杯から通常料金に戻りました。戻ってもお客さんがたくさん来ていてよかった。
車から降りた時に私たちの車がつくばナンバーであると気づいたおじいちゃんが、「つくばからきたのかいー遠い?」と声をかけてくるので、「そんな遠くないですよー北関で2時間くらい?」というと「そりゃ勝たないといけないねー」と笑って去っていく。

競艇は「モンキーターン」を読んだ知識しかないので、当てにいくというより、くじを引きに行くという感じです。
桐生競艇の最前列有料シートは、畳敷きのグループ席になっていて約2畳分ほどを14時から最終レースの21時まで、わいわいシートだと2000円で独占できる。アクアシート4000円だと1マークが近いけれど、わいわいシートも大画面モニターが目の前でいい。
そして雨でも山の借景が美しく、見晴らしがいい。
もうこの空間のためにリピートしているといっていい。

席についてから出走表を見ると、なんだか知ってる名前がある。
なんで知ってるんだろ、と思ったら、「モンキーターン」の主人公のモデルになった人だった。
私たちは空いている競艇場が好きなので記念レースはほとんど見ない。
記念レースばかりに出るような人が一般選に出ることはほとんどなく、いわゆる競艇有名人とは無縁。
モンキーターンの連載が1996年なので、実に27年目にして競艇に行くきっかけとなった人のレースを見ることになった。
出走表は年齢も出るので、見ると49歳。
なんていうか、当時の有名レーサーが今も現役でトップレーサーやってるってことに感動した。
競艇は、男女混合レースもあるし50歳以上もレースにでてくる、そういう平等感も好きだ。
レース展望を見ると「濱野谷、前回は低勝率モーターを引き出して予選2位→優出3着」。
「低勝率モーター」ってどれくらい?と見てみたら、モーター2連対率「19.4%」と場内で一番低い勝率。

競艇に賭けるようになってから、連れがどのレースにも必ず賭けている「6-1-5」の3連単
ちょっとでも競艇を知っている人なら、この3連単が出ることはほとんどなく、出れば確実に万舟券、という当確順です。
見ると「濱野谷憲吾」が6号艇、当然A1レーサー。5号艇もA2レーサー。
なんかこれ、6-1-5、出そうじゃない?

リプレイ
万舟券

で、果たして、出たのです。
6号艇なのに、あまり後ろからのスタートをせず、1マークでの旋回にトップスピードを合わせてきて、引き波4本越えるきれいなまくり差しを決めてくれました。勝率最下位モーターで!

初の万舟券ゲットです。
ありがとうありがとうありがとう!
いやほんとこれからも応援しています。

我が家のハナモモ
うちに帰ったら花桃が咲き始めてました。
おじいちゃん、勝ったよ~! 今回の旅行代は回収したよ~!