ひな菊と黒い犬

まあまあそこそこほどほど

2月文楽公演 "妹背山婦女庭訓"

二月文楽公演。妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)を観劇。国立劇場も三回目。開場までロビーにすら入れないので、17:30直後に到着。待たずに入れた。

妹背山婦女庭訓は初・時代物。私にとっての文楽は、近松門左衛門の世話物が好き→人形素敵!の流れで観ているので、世話物以外の演目にはそれほど興味が無かったのだけれど、文楽って一年の演目にひとつ好きなのがあれば良いほう(大阪に行けばもっとたくさん演ってるけれど)それが土日にチケがとれればさらによし、という具合なので、気になった演目は観ておこう!とチケットとる。土曜日でとれたし。

9列目の一番左端なので、あんまりよく見えないかなあ、と思ったけれど、思いのほか良かった。太夫も三味線も舞台もそんなに顔を動かさずに見られるし。字幕が見えなかったのがちょと残念。(左柱は隠れて見えず、右柱は遠くて見えず)

前日にあらすじを読んで予習。ちょっと人間関係が複雑なので、ちゃんとわかるかなあと不安だったのだけれど、大丈夫でした。しかも面白くて、「恋女房染分手綱」みたいにうとうとするとこぜんぜん無し。

苧環(おだまき)・龍・首のギミックにたまげたり、お三輪の狂いっぷりに泣きそうになる。

文楽も4回目なので、技芸員さんの区別もつくようになってきた。お三輪の人形遣い人間国宝吉田簑助さん。前回観た天網島ではおさんをやっていた。あの首、手、そして肩の動かし方。目を奪われる。そういや隣の席のひとが、オペラグラスを持っていた。うーん。欲しいかもしれない。そしたら橘姫の髪飾りとか入鹿の大笑いとかしっかり観られたなあ。

金殿の段の豊竹嶋大夫さん。聞き覚えある、と思ったら天網島で紙屋内の段をしてた。最初はみんな同じふうにしか聞こえなくても、好みの声というものはあるものらしい。声といえば、まだまだ床本や字幕なしでは何を言っているかわからないという未熟状態。三味線の節や義太夫の声をもっと聞きたい!と思って、思い切ってCD買うことにした。楽しみ。文楽関係のCDはあんまり出ていなくて、そのなかから自分の好きな演目を探すとかなり限定されてしまう。Amazonの取り扱いも少ない。地道に探していくしかないかなあ。

自分撮り

おうちで自分撮り。

銘仙の羽織と、小紋。半幅帯を片ばさみ。(かなり片ばさみお気に入り)

きょうはこれに手袋・耳あて・ファー。防寒には、ネルの裾よけに、足袋の下に5本指ハーフソックスを履く。

ネルの裾よけは暖かいけど足捌きが悪くて静電気起きるしどうかなあ、と思っていたけれど、妹の結婚式のとき黒留袖の着付けがすごく良くて、それを真似しだして、高い位置(胸の下あたり)で着付けるようになったら、裾よけが膝ほどまでなので足捌きの悪さはそれほど気にならなくなった。

今日の着付けはかなりよかった。背中にタオルを一枚補正しただけだったのだけれど、きつくないしゆるくならなかったし、背中も前もすとんとすっきり。ちょっとは上達してきたのかも!次回もこれでやってみよ。