ひな菊と黒い犬

まあまあそこそこほどほど

渓谷を見に行って、ラーメン構造に見惚れる

仙龍寺
渓谷と人工物の調和。仙龍寺は岩場に張り付くように御堂がある。
仙龍寺の土台
本堂の下は、コンクリートの土台。昭和9年竣工だそうだ。

滝
中に滝があって、思わず立ち止まってみてしまう。

観光遊覧船
大歩危の遊覧船の駐車場がそれほど混んでなく、乗船時間にも間に合ったので乗ってみた。
我々の旅行には珍しく天気が良くて、風があり、こいのぼりは涼やかに泳いでいてよかった。渓谷美、自然の造形美を堪能。
建物のラーメン構造
でも建物のラーメン構造の方に目が行く。渓谷に建物つくるってこういうことなんだ。
吉野川増水時最高水位
コンクリートの土台を全部飲み込んで、最高水位はギリ床下。
吉野川の激流が結晶片岩を削ってできた峡谷」とはこういうことなのだと思う。
かずら橋
足を伸ばしてかずら橋まで。人が少なくてよかった。
かずら橋は今はワイヤーつり橋で、かずらはワイヤーを包み込む装飾でしかない。
3年おきに架け替えているらしいが、材料のかずらが年々減っているとのことだ。
いやもともと、平家落人が、すぐ切り落とすことができるようにと作られた橋なんだから、耐荷重は人間数人だと思うわ。
かずら橋が初めてできたときも、きっとこんなすごい人工物つくっちゃって!と、地元民は思っただろうな。
かずら橋を下から
岩が青くて、山が青々していて、とても美しい。
そして茶屋の足場が気になる。もちろん茶屋でイワナとヤマメもいただきました。
かずら橋夢舞台
そんなわけで、かずら橋から見えた駐車場の足場が凄かった。
かずら橋夢舞台。まさに「夢舞台」。幅100m以上のラーメン構造!
2006年完成で総事業費は46億円だそうだ。
いやまさか秘境を見に行って人工地盤で萌えるとは思わなかった。
足場に絡みついた蔦がどんどん伸びて足場を隠し、いつか景観に馴染むほどになるだろう、それが日本の自然。
かずら橋夢舞台の舞台上
ちなみに道路は秘境感あってめちゃ狭いので、渋滞なんかした日には目も当てられない。
こんな駐車場が必要になるくらい人が来たパンデミック前を慮る。
こんなに広いのに、さらにこの駐車場2階建てで300台収容。
美しい秘境の渓谷を見に来て、こんなものすごい人工物はどうかと賛否両論だったらしいが、クルマ大渋滞で橋の上に人がうじゃうじゃいる観光地なんて、そもそも美しい渓谷とは言えないな、と思いつつ。
空いてる広い駐車場大好き。
私たちは、人が少ない時に訪れて、お金を落としていくよ。