ひな菊と黒い犬

まあまあそこそこほどほど

寺で写経するということ

香川・一宮寺・聖観世音菩薩
好きな寺が写経体験やってるというのでやってきた。

何度も行きたいと思う寺や神社は、人生でそんなにない。
そのお気に入りの寺が写経体験をやっていると知って、一度やってみよう、と思った。
500円でできるのも手軽だし、予約もいらない。
www.sanuki-ichinomiyaji.or.jp


私がやってる写経は、学生時代に買いためたレターセットを使ったボールペン写経。
墨もいいとは思うけれど、そこにこだわる意味はないと思ってる。
遍路してたときも、納経は納札で簡略化してた、時代時代に合わせたそれぞれのやりやすいやり方でいいと思っている。
nagareru.hatenadiary.org
nagareru.hatenadiary.org

写経やりたいんです、というと、どうぞどうぞと歓迎された。
大師堂の畳に椅子と机があり、案内される。毛筆ペンでなぞるタイプの写経でした。
素敵だなと思ったのは、くすのき香でお清めしてからどうぞ、とのことで、塗香がぽんぽんチーク容器で置いてあったこと。
ryusenko.com


今日は隣の護摩堂で護摩供があるので、このあと少しにぎやかになるかも、とお知らせいただく。
28日は不動様の日で、毎月10時から護摩供をしているのは知ってたから、写経をしている間に読経が聞こえてくるんじゃないかな、とは予想していたけれど。
静かに鳥の声を聴きながら写経をはじめると、予想通りドンドンが始まって、思わずニヤリとしてしまった。
護摩祈祷は太鼓と読経が鳴り響いて、火をじゃんじゃん燃やすから楽しい。
こんなの。

写経しながら、寺に来て写経できてよかったな、と思った。
ひとり静かに写経をするのもいいけれど、般若心経聞きながら般若心経書く。
自分の中の澱を文字に落とし込んで燃やし尽くす炎、そういうのを想像しながら。

「書き取り」は子どもの頃から嫌い、というだんなが「楽しかった」というので満足した。
私もそうだった、「書き取り」には意味がないと思ってた。
「ハネ」があろうがなかろうがどうでもいいと思ってた。
ある時、般若心経は三蔵法師が漢訳したもので元はサンスクリット語であり、サンスクリット語「gate gate pāragate pārasaṃgate bodhi svāhā.」がそのまま書かれてると知って、「そのまま写す」ことが大事で、それは「無理」なんだと知った。
ボールペン写経がキーボード写経になる時代が来るかも。
いつか三蔵法師を上回る日本語訳が出たら、日本語で写経する時代が来るかも。
jinnosuke-labo.com

書き終わった紙は、大師堂に奉納。
大師堂、だれにもせかされず、ゆっくり参拝できた。
大師堂
奉納

今日は、家で一日のんびりできる。
朝がとても清々しいので、写経をすることにした。
レターセット、そろそろ使い終わる。

羽田空港サテライト(搭乗口46番~48番:別棟)
搭乗口がバスで移動なので面倒だなと思ったら、素敵な別棟に案内されて感動した。
もう毎回サテライト使いたい。