ひな菊と黒い犬

まあまあそこそこほどほど

染料と媒染

石鹸をつくったので、モノづくり熱再燃。

前から考えていた布ナプを染めようと決意。2年以上使ってるから、そろそろ色もよろしくないし。ザウト(注)を使っても落ちなくなってきた。落ちないときは染める!

布ナプを染めるにあたり、ピンクのネルだし、やはり赤系がいいな、と考えていたら、こんな説明にたどりつき、染めは茜で!と思いつく。

さっそくジョイフル本田(関東最大と思われる、私にとっては東急ハンズより品揃えのよいホームセンター)に行ったら、紅花や蘇芳もあるのに、茜だけ無い。店員に聞いたら、先週大量に買っていった人がいるらしい。入荷は来週以降。遅い。店員の対応も品物がなくて申し訳ありませんどころか、無いものは無いんですよと言わんばかりで嫌だし。がっくり。こういう、思い立ってすぐ行動できないときの萎えっぷりって凄まじい。すごい雨降ってくるし。なえなえ

しょうがないのでネット徘徊してお勉強。ジョイホンで取扱してたメーカー品が直販で入手できることが分かったけれど、送料がばかにならないので、また染め物熱が出てきたときにジョイホンに行ってみようかなと思う。

ところで染めをするにあたって、今まで億劫がっていたのは、染料はともかく媒染液について用意や管理がめんどくさそう、というイメージがあったため。金属液というだけで環境破壊な感じで、なんかもうイメージ悪い。とりあえず下水には流せない。やっぱり新聞に含ませて燃やすとかになりそうだなあと思いつつ茜染について調べる。

茜染というからには色鮮やかに染めたい。色鮮やかに染めるにはアルミ媒染。もっぱら、椿灰・みょうばん・酢酸アルミニウム・塩化アルミニウム。実はアルミは鍋製品も買わないようにしているくらいで、あんまり使いたくない。悩む。

一番天然とも言える椿灰は大量に椿を燃やしてちょこっとだけできるもののようで高い。自分でつくるような材料も道具も場所もないし。みょうばんは、食品にも使われているから安全性は高いというが、それを言ったら食品はなんでも安全かという問題にブチ当たる。みょうばんの入っていないベーキングパウダーとか販売されてるくらいだし・・。

そもそも天然だったらなんでもいいのかというとそうでもないわけで、アルミニウム塩だって天然のはあるだろう。なんでも大量に摂取しなければいいだけの話で(そもそも私が鍋製品として認めている「鉄」だって大量摂取には毒性が認められている)アルミだって平気よ、と割り切るのも簡単だけど、今まで抵抗があっただけにそう簡単に受け容れられない。

結局、どこまでが安全でどこからが危険かということの線引きは自分の中で決めるしかないのだ。石鹸づくりだって油を燃えるゴミにするのが嫌なだけだし、捨てるもので私好みの洗剤が作れるから嬉しいだけだし。石鹸だって自然にいいかっていうとそうじゃないという意見もあるし、なんでもかんでもあまり過剰に自然や体に悪いからダメ!というのも好きじゃない。

というわけで、今回は色鮮やかに染める方を諦めることにした。

自然素材系ということで灰からとれる灰汁でつくる方向で。灰にもいろいろあって石灰とか石炭とかあるようだけれど、土壌改良材でもある草木灰を使ってみることにする。これだったら安いしジョイホンでも入手できるし使用後に庭に撒くこともできるしね。

考えてみれば染技術は大昔からあったわけだから、自然に無理がない方法があっておかしくないわけでした。茜が入手出来次第、やってみようっと。

 

(注)ザウト