ひな菊と黒い犬

まあまあそこそこほどほど

初夏、蔵王権現に会いに行く

ウッディロッジ
蔵王に行くの、6回目。

nagareru.hatenadiary.org
前回の旅行で5/31まで有効の無料宿泊券をいただいたので再訪です。
銀山温泉のあと、山形空港をひやかし、道の駅天童温泉でさくらんぼを食べ、将棋好きの父の日土産(駒のお菓子とストラップ)を購入。
蔵王猿倉スキー場ジンギスカン丼をいただきます。
ついでに「蔵王鉱山歴史資料館」にも立ち寄ります。なんの鉱山って当然硫黄です。
蔵王鉱山ジオラマが必見。索道楽しい!
労働者側の視点の資料館なので、経営者側の視点の資料がないのが残念だけれど、今も硫黄は山ほどあって掘ればじゃんじゃんでてくるんだろうなと思う(そして掘れば掘るほど赤字)。
zao-mine.org


蔵王登山をするつもりで、蔵王ハイライン蔵王山レストハウスまで行ってみたのだけれど、霧と風速10m超の強風で大荒れ。
レインウェア上下着こんで、刈田岳(刈田嶺神社奥宮)までは徒歩10分というので頑張って行ってみたけれども、雲の切れ間に一瞬お釜が見えたくらい。
刈田リフトは動いていないし、神社も社務所もびしっと閉まっていた。
うーん、何を基準に運行・開店を決めてるのだろう・・。

早々に諦めて宿へ。
まあ予想はしてたけれど、前回と同じ部屋なので3泊目ですよ。
雪がないので景色が違う!
前回は、雪で窓が潰れないように板もしてあったけれど、今回はこんな風景だったんだ、という新緑です。ここ全部雪で埋まってたのね。
もう我が物顔で部屋を使います。
素泊まりなので、SAで買ったお土産ラーメンを早速いただいたりのテケトー食事です。
で、翌朝リベンジ。

刈田嶺神社までの登山道
前日は全く見えなかった登山道が神社まで見える!

刈田嶺神社
刈田嶺神社社務所も開いていたので御朱印もいただけました。
御朱印帳にここまで記帳されてますよという目印の折り紙をつけていただき、感動。

お釜(ビフォー)
ちなみに前日のお釜はコレ。これだって20分くらいは社務所を風除けにして雲が切れるのを待ち、やっと撮った一枚です。

お釜(アフター)
晴天なのでお釜も見えるし、リフト乗り場も熊野岳までよく見えます。

熊野岳
刈田岳から熊野岳までは馬の背の道を1時間ほどということで、ここから見えているなだらかな道を歩くのだけれど、写真ではとても想像がつかないほどの10m超の強風。手袋を忘れたせいで手が凍える。車に常備しておいた軍手1双を2人で分けてる状態。ひとしきり悩んだあと、断念することにしました。

熊野岳(熊野神社)
熊野神社は遥拝。ズームアップ。

刈田嶺神社・里宮
せっかくなので刈田嶺神社の里宮にも行きます。
蔵王ハイラインを宮城側に少し降りると、前回、宮城蔵王樹氷ツアーで雪上車に乗ってやってきたポイントがある。
ここだ!こんなだったんだ~としみじみしつつ、素通り。
里宮は遠刈田温泉の中にあって、遠刈田温泉は前回樹氷ツアーでも立ち寄ったので、だいたいどんな場所かはわかってたから、用心して事前に調べた神社前の無料駐車場に止めます。よかった空いてた。

蔵王権現は、日本独自の神様(役行者が開祖の修験道刈田嶺神社は吉野から分祀)。
権現様は、釈迦如来・千手観音・弥勒菩薩の三尊の合体で見た目は明王像。
仏教寄りだけれど、元々の山信仰に修験道が付加・習合した感じの面白い歴史のある神様です。
そもそも蔵王山という山はなく、蔵王権現分祀されたから蔵王山と呼称されるようになったという由来。
冬山が厳しすぎて参拝できない、ということで、冬の間は里宮(御旅宮・おかりのみや)におわします。有難い。
エコーラインが開通すると山に遷座するそうだ。

明治の神仏分離の結果、天之水分神(あまのみくまりのかみ)、国之水分神(くにのみくまりのかみ)が主祭神という扱いのようで、山頂で水を分配する神様、というところがまた興味深い。
御山信仰としては昔から火山として名高い山でその畏れからくる鎮火のための神社だろうにな。
昭和3年に噴煙が止み休火山扱い、山頂に鎮火を願い亡くなった伊達宗高公碑がある)
対となる2神は、そういう自然の2側面(荒魂・和魂)を表しているのかもしれない。
奥宮の御朱印には思いっきり「蔵王大権現」て書いてあります(微笑)。

刈田嶺神社・御朱印

里宮は社務所兼ご自宅のようで、社務所の呼び鈴押してもだれも来ないのでどうしたものかと思ったけど、玄関に回って呼び鈴おしたら出てきて書いていただけました。
御朱印は「蔵王刈田嶺神社」になっている。
冬になると神様が里宮にいるから奥宮と同じ御朱印だそうで。
リベンジして奥宮に行った甲斐あった。
月の異称は色々選んで書いてもらえる時もあるようだけど、特に訊かれることもなく「雨月」でした。
トイレ兼おやつ確保で立ち寄ったセブンイレブンは相変わらずだったので早々に退散。

今回は2泊3日で、ETC周遊割引[ドラ割]東北観光フリーパス、首都圏発着の南東北周遊プラン を適応させました。
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前回が、「ウィンターパス2022」首都圏発着で、周遊がなく、結構シビアな規定があったのでビビったけど、周遊万歳。
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前回は常磐道東北道~山形道を往復したのだけれど、せっかくだからと帰りは別ルート。
東北道から桑折JCTで相馬福島道路に入ります。
2021年4月24日に全線開通、できたばっかりの新しい道路!トンネルと橋三昧!
桑折JCTから相馬ICの間に、トンネル17個、橋34個。すげーな。

高速道路

さて次はタケミナカタ様に会いにいかないとね。