山ヒルの写真はありませんのでご安心ください。
群馬から長野への山越え、碓氷峠の国道18号は制覇済。もちろん入山峠の碓井バイパスも通ったことある。もちろん高速道路も。でも鉄道の方は、新幹線でしか通ったことなかった。
1997年10月信越本線は、横川で終点となってしまったから。
そんなわけで、めがね橋で有名な碓氷第三橋梁は、ちゃんと見てなかったので行ってみたのです。
廃線遊歩道大好きだし、レンガの遺構は大好物。
上毛三山のうち、赤城・榛名は何度も行ってるけど、妙義あたりはほとんど行ってないねっていうのもあった。でも私は、だんながなんとなく妙義周辺を敬遠しているのを知ってた。
それは、狭い道路なのに観光地で混むのに、駐車場が狭いから。
で、トイレ付の広い駐車場あるよ、雨だし混んでないよ、と、なだめて連れてきたのだ。
アプトの道は、信越本線がアプト式鉄道だった時代の廃線跡。全長6kmもある。
今回は、めがね橋「碓氷第三橋梁」から「熊ノ平」まで片道約1.2kmを往復コースです。
アプトの道から、電化した碓井新線が見える。でもその碓井新線も廃線。
ちなみにアプト式の前は馬車鉄道で、どんだけ横川～軽井沢をつなぎたかったかわかる。
中山道ってすごい。
1.2kmのうち、936mがトンネル。5個もあります。トンネルを出てもトンネル。
ひたすらレンガ。レンガどんだけっていうくらいレンガ。
鉄道跡遊歩道なのに、アプト式なだけあって斜度あり。
雨の日の散策には持って来いだね、と話してたときは、まだ楽しかった。
熊鈴はちゃんと持っているので、りんりんさせながら歩きます。
山ヒル注意の警告文も読んだけど「道を外れなければ心配ありません、人生と同じ」と書いてあるので、長袖長ズボンだし平気、と特に何もしなかった。蚊もいなくて快適、と思いつつ、あのときせめて持ってた虫よけを使ってれば違ったかもしれない。
熊ノ平に出ると新線と合流して、トンネル3つ。
と思いきや、4つめあり。
熊ノ平から先もトンネルは続くけど行けない。ここで引き返し。
というところで、だんなが「ヒルにやられた！」という。
とりあえず引きはがして持っていた消毒液で応急処置。ここで一応虫よけする。
で、とりあえず駐車場のトイレまで戻って、水で流そう、と、とっとことっとこ帰り始めたところで、だんなが私の足に気づく。「血が出てる！」
靴と靴下をのぼってズボンの下からふくらはぎで吸血しているよう。
たしかにいつからかわからないけど、足に違和感あった。
痛くないけど、ちょっとかゆいな、みたいな。
てわけで、その場でズボン脱ぎたかったけどそういうわけにもいかず、トイレまで戻りました。
ヒルは手ではじくととれた。
はじいたヒルはナメクジみたいだけど、ナメクジより遥かに伸縮する素早いスピードで逃げようとするので、トイレに流して抹殺。
洗面で足を洗い、旅行用に持ってた使い切り洗顔フォームで傷口を洗って毒出し。
消毒液をかけるも、流血止まらず。血友病ってこんな感じかと想像する。
持ってたハンカチで、患部ごとふくらはぎを巻いて圧迫止血。
だんなが絆創膏が車にあるはずと探してくれて、ちょうど抗ヒスタミン軟膏持ってるので応急処置。
絆創膏の上からハンカチで縛る。
で、そんなことをしている間に、なぜか原水爆禁止運動のみなさんが駐車場やトイレにたむろって道を塞ぐ。
とりあえず最寄りのドラッグストアで絆創膏買おう、と車を駐車場から出すと、運動中のみなさんが宣伝カーとともに狭い道路を歩いていて邪魔すぎる。
いやわたし、思想は嫌いじゃないけど、群れると白線から出て歩いてもいいよねっていう団体のずうずうしさは嫌いよ。宣伝カーもこのくそ狭いカーブだらけの道を歩行速度で走るのやめてほしい。そしてカーブで抜かせようとするとかありえない。
・・・というような精神状態で、無事ドラッグストアまで到着。
応急処置の絆創膏は既に役目を終えて、真っ赤です。
再度消毒して軟膏して新しい絆創膏に替えたけど、血が止まりそうにないので引き続きハンカチできつく縛り圧迫止血。
ちなみに絆創膏は、車以外に鞄や財布の中にもあって、これに気づかないくらい気が動転してたんだねえ、とあとで気づく。
流血は2時間程度で収まり、だんなは気づいてすぐはがしたので吸血跡もそれほどでもなく。
処置もよかったのか経過は良好で、私も10日程で収まりました。
まあ別に腫れ上がることもなく、痛くもかゆくもないけど、カラダに山ヒルがついたことに気がつかない、というのが恐怖。もしかしてまだそこらへんにいるかも、と思うと背筋が冷える。
警告文・山ヒル遭遇・原水爆の3コンボで、「人生踏み外さなくても殺られる！」というのが、ここ最近の持ちネタです。まあ人生経験積んだ。あとだんながなんとなく敬遠している場所に行くときは用心しようと思う。
ちなみに私が持っているディート10%では、全然足りないようだけど、気休めにはなるみたい。
はがす時には手ではじくより、ディートをぶっかけて離れてもらう方が、傷が広がりにくいようだ。
まあ次からは少なくとも、山ヒル注意の看板見たら、虫よけして靴下の中にズボン入れよう。
そして、山ヒル以上にマダニが怖い（遭遇未経験）、と言ったら、山経験豊富な妹が、「マダニは引きはがせないから基本病院行き。でもワセリンで覆って窒息死させると30分くらいではがれるらしいよ。」という情報をくれた。
ちょうど、リップを使い切ってワセリンを持つようになったところだったので、ワセリンの多用途ぶりに驚く。おかげで普段持ってる道具でなんとかなりそうです。
そういうわけで、私のおでかけ道具は以下です。
(1)財布 (2)スマホ (3)マスク (4)傘 (5)ハンカチ
(6)ワセリン (7)消毒液 (8)紙石鹸 (9)絆創膏 (10)常備薬 ←ここまで通勤セットと同じ
(11)日焼け止め (12)虫よけ (13)かゆみ止め (14)熊鈴 ←おでかけ道具
