だんなの「ドライブしたい」がやってきたので、さて行先はと気まぐれに占ってみると、私が「淤加美神(くらおかみのかみ)・高淤加美神(たかおかみのかみ)」、だんなが「大国主神(おおくにぬしのかみ)」というので、榛名&赤城に行くことにした。というわけで群馬の内湯巡り、今回は赤城温泉です。
榛名神社は駐車場が狭いので敬遠していたのだけれども、大駐車場ができた、というので再訪です。元小学校とのこと。まあ朝イチで行ったら閉まってて、結局神社の最寄りに点在している駐車場が空いてたから歩きで見に行ってみたり。
榛名神社は奇岩が多い。神様がつくったんじゃないかって思ってしまうのわかる。最初に見つけた人が、すごい岩がある、と里に下りて話し、また人を呼んで見に行く、そういうふうに成り立ったんじゃないかと思う、参道がいい。
上毛三山の一つ・榛名山がつくる谷と流れていく川。活火山ですからね。
主祭神が火の神・火産霊神と土の神・埴山姫神、続いて水分神・高淤加美神・淤加美神・大山祇神・大物主神・木花開耶姫神と、錚々たるメンバーです。
榛名川上流砂防堰堤(国指定登録有形文化財)も必見ですよ。今回は遠望しただけでしたけれど。
正月は御朱印記帳がないそうなので(配布のみ)、年末詣でよかった。
山に上がったら濃霧! 誰もいないお土産屋でゆっくり昼食。お猫さまがストーブでまどろんでいたので、隣に座らせていただきました。てのひらでわしゃわしゃすると嫌がるので、そっと触ります。しっぽをぱったぱったと動かして喜んでくれます。定番のソースかつ丼をいただく。衛生的にうんたらとうるさいネコカフェには行かず、看板猫を愛する我々です。
霧の榛名湖を一周ドライブして下山。榛名は連続ヘアピンに波状舗装ができて、それ系の方々がいなくなったけど、波状舗装自体は普通の運転している我々にもあまり歓迎できない対策です。
伊香保に来たら素通りできない清芳亭の温泉まんじゅうを購入して満足。
榛名神社と水澤観音はセットです。五徳山というのは水五徳(水五訓ともいう)が由来だそうで。回る六地蔵がある六角堂も必見です。
御札場は御朱印の墨の匂いが心地よいです。こちらにもお猫さまがいて、腰を撫でると喜ぶつわものです。いいなあかわいがられてるなあ。
御朱印は釈迦堂にもありますが、こちらは?と思ったので今回は遠慮しました。「坂東三十三観音霊場佛」は見応えあります。
さて、榛名から赤城に移動です。上毛三山の一つ・赤城山。こちらももちろん活火山です。
なんていうかね、榛名の濃霧と同じく、赤城も神域に入ったら霧、と思わせる濃霧でした。
赤城山がご神体、というだけあって「赤城大明神」が主祭神。続いて大国主命です。
赤城神社は御神体である赤城山が見える場所にしかない、と言われるほど神社の分布が特徴的(南部に広がり北部にない)なので、一度調べてみると面白いと思います。
大沼が一部凍っていて、手のひら大の石が湖に浮いているかと思う様は異様でした。
赤城神社、もう何回来たか数えてないけど、御朱印いただくのは初です。というか、私が大学生だった20年前は無人なんじゃないかっていうくらい社務所が開いてるの見たことない。それがまあきれいな社務所ができてて、比較的長く続いている御朱印ブームのおかげか繁盛してました。
赤城も湖一周して下山。南面道路が閉鎖しているのは事前に把握しているので、通行止めを確認して、大回りして温泉に向かいます。
温泉に行くのは左。右の山頂に向かう道は通行止めです。
赤城温泉は今は3軒なのかな。
pH6.5、カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉の穏やかな泉質。源泉の温度は42.3度で加温あり。濁り湯というけれど、白濁しているのではなくて、茶褐色。空気に触れることで錆びるという感じか。伊香保のような鉄臭さは思いのほか少なめ。でも湯舟は茶色く変色してて味がでてました。宿にあった古い猫雑誌に宿の湯舟の写真があって、まだ茶色くなっていなかった。できたばかりの頃に撮影したんだなあと思う。昔は看板猫がいたみたいだけど、後継はおらず。
20:30~22:30は、宿泊者の貸切が可能とのことで、内湯貸切させてもらいました。今でこそ日帰り入浴も受付しているけれど、こんなこぢんまりした内湯は、貸切できるのが一番いいなあ。ちなみに露天はぬるすぎる熱すぎるでちょろっと入って景色を堪能したら十分です。
まあここにきて体洗うようなもったいないことはしません。ひたすら浸かって温浴。古い和室が安心感倍増です。贅沢夕食ごはんは川魚の刺身を筆頭に、群馬の特産揃い。でも量は減らしていいと思う。翌朝は快晴。朝ごはんもたっぷりいただきました。
宿を出て、三夜沢と二宮の赤城神社も参拝して、赤城神社総ざらい。
最後は帰り道に、板倉の雷電神社。雷は川に沿って発生するそうで、利根川と渡良瀬川の合流に雷電神社があるのもひどく納得です。
賽銭箱の隣にお猫さまが居ました。首を撫でると喜んですりつけてきてくれます。みけねこさん。
お昼ごはんになまず定食をいただきました。これがまたおいしかった!なまずは地元産なのだそうで。
それにしても前回来たときは盛況だった授与所に誰もおらず。しばらく待ってみましたが声をかけても誰も出ず。関係者と思われる方に声をかけると「ひとり対応なので不在のこともあります」と言われ、今日は御縁がないと思い、帰ることにしました。お猫さまが代わりにいてくれたのだと思うことにする。
神社に猫がいることはたくさんあるけれど、撫でても嫌がらない猫さまに3匹も逢えて、いい旅だった。
年末詣はどこも正月に向けて掃き清められていて、それでいて人が少なくてうれしい。
冬至を過ぎて、太陽が復活する時期。これからは年始よりも年末に、神様に逢いに行こうと思う。