ひな菊と黒い犬

まあまあそこそこほどほど

2008-10-13

涸沼・親沢公園

引き続きホームキャンプ場探し。

1.家から高速を使わずに2時間程度

2.通年やってる

3.川(沼・池)が近い

4.車の乗り入れが出来る

5.温浴施設があるところ

涸沼のキャンプ場は3箇所とも町営の公園。車の乗り入れが出来ないので候補からはずしていたのだけれど、駐車場から比較的サイトが近いということで、行ってみました。

今回はついに、カヌーデビュー!!と、釣り!なのです。

特に涸沼は、汽水域ということで、スズキが釣れるという結構な釣りスポットらしい。だんなは20年ぶり?に釣り道具を引っ張り出して準備。

より海に近い方が、釣りスポットということで、涸沼3公園のうち、まずは広浦公園へ。行ってみると凄い釣り人。周りは釣り宿だらけ。キャンプ場内も釣り人が占めていて、ビール缶が転がってゴミだらけ。トイレも汚い。・・・うへえ。そうか、公営の公園だから、私有地のキャンプ場みたいに、キャンプ利用者以外はキャンプ場に入らないでっていうわけじゃないのねー。

今回はカヌーもするし、釣り竿だらけではエントリーも出来ません。釣りもそこまで力入れてするわけじゃないので、というので移動。親沢公園へ。

親沢公園は3公園の中では一番小さいのだけれど、広浦公園と違ってちゃんと管理人さんがいるし、トイレも珍しく土禁で、比較的キレイ。テント2000円タープ1000円遊漁料400円、だけれども管理人のサービス?で2000円で宿泊。2泊するので4000円。半額気分♪

管理人さんは、地元のオヤジさんのようで?、とっても公園内を仕切ってくれていた。宿泊客には親しく声をかけてまわっていたし、地元の集まりのバーベキューには、自分も参加して話していたり。大抵のことは交渉次第で融通が利く感じだけれども、ペットだけは禁止していて、野良犬が来ようものならほうきを出しておっぱらっていたし、犬の散歩の人にも丁寧に断っていた。まあ、良し悪し、かな。広浦公園みたいな無法地帯に比べるとずっと助かります。うれしい。

キャンプサイトは完全フリーで、車の乗り入れはできないけれど、一輪車1台あり。駐車場から100mと離れていないところにテントを設営。浜も目の前でエントリー可能。今回は、ペンタに4本ポールを使って、広いサイトを確保です。

親沢公園

ペンタは150cmポールと125cmポールを組み合わせて4本で設営。ロープが足りなくて、125cmの方は1本で張ったのだけれど、やはり2本の方が安定感も違うし、きれいに張れそう。ロープ買い足さないと。

4本使うとやはり広い!ペンタがこんなに大きかったなんて~という気分です。ポールが増えた分、バリエーションが広がって楽しい。

買い出しは、地図をもらったので、産地直売所へ。涸沼大橋を南に行くと右手にある「かんじゅうの里」が、種類も多くて安くて気に入った。おにぎりとけんちん汁をサービスで戴く。この先にはコンビニもあって便利。

かんじゅうの里

肉を買うところが見つからなくてヘルシー食事。涸沼ヤマトシジミうまい。直売所にはハマグリみたいなでっかいシジミが600円で売っててびっくり!

ヘルシーごはん

管理人さんも言っていたけれど、親沢公園は朝日も夕日も見られて、ほんとうにきれいでした。釣り人は朝昼夜それぞれにいるのだけれど、朝夕はカメラを抱えてくる人多数。昼はバーベキュー以外にも、バードウォッチングに来る人も多く、人気の公園です。

涸沼

釣りはまあ、でもどうなんだろう? この日はあまり釣れている感じでもなかった。だんなも結局釣果なし。が、魚はたくさんいた。管理人さんもプロや巧い人は間違いなく釣れる、とか言ってた(苦笑)。

釣りもできるし、カヌーもできるし、キャンプもそれほど混んでないし、ちゃんと管理されてるし、安いし、ここがホームキャンプ場になりそうだ!

インフレータブルカヌー "STEARNS バックカントリー"

本栖湖に行って、貸ボートで遊んだときに、カヌーいいねえ欲しいねえという気になったのです。だんなも本栖湖で釣り人を見て釣りをしたくなったらしく、カヌーがあると沖釣りが出来る!と買う気満々。しかし二人とも初心者なのです。

・そもそも車に載せられるサイズ

・あまり重くても嫌なので20kg以内で

・あまりお金をかけず、5万以内に抑えたい

・ライフジャケットは薄くて良いものを買いたい

・2人乗って、速さより安定感優先

カヤックは荷物が載せられないのでカナディアンタイプのカヌーがよいのでは?

というわけで、探したら、スターンズの「バックカントリー」というものが良さそう。値段も手ごろ(なんと32800円!)でグラスグリーンの色もきれい。届いたら重さにびっくりしたけれども、これ以上軽いものを探すのは値段も跳ね上がるのでここらへんが限度かな~。収納の小ささをメインで探した甲斐あって、車の後部座席にもなんとか入れることが出来た。後方視界はあきらめるかと思っていたけれども、隠れずに済みました。しかし購入したら、空気入れが持っているものと合わなくて、結局スターンズのフットポンプも購入。でもこのフットポンプは買ってよかった。ぐいぐい空気が入ります。

●タイプ:2人乗り

●サイズ:全長350×幅99cm、重量17.7kg

●収納時サイズ:高さ45×幅59×厚み30cm

●船体材質:PVC+ナイロン製

●カラー:グラスグリーン×グレー

●付属品:収納バッグ、補修キット

●本体構造:5気室セーフティーチューブ

ライジャケは、目立つ色で良いもの、ということで、WILD-1や渋谷のモンベルショップで試着したりして、決定。モンベルのビッグウェイブ。赤。

パドルは非常時にひとりでも漕げるように、シングルパドルにもダブルパドルにもなるラミネックスのコンビネーションを買ったのだけれど、ダブルで使うにはバックカントリーには短すぎて、ほんとに非常時用かな、基本シングルで2人で漕いで、そのうちシングルでもひとりで漕げるようになれたらいいなという気分。

涸沼の朝

涸沼の朝は、ほんとうにきれいでした。そういう朝日のなかで、せっせとバックカントリーに空気を入れて組み立てる。案外簡単に組み立てられて完成。家にあった岩手のあさ開進水式。名前も縁起を担いで、溺れませんように! 早速漕ぎ出す。

貸ボートしか経験ないし、カヌーも初めてなので、どうなることかと思ったけれども、その速さに驚き! こりゃー直進性重視のカヌーなんて乗っちゃったら相当スイスイ行くんだろうな~。ど素人が漕いでいるのに、貸ボートとは雲泥の速さです。対岸なんて行けないと思っていたけれど、対岸まで行けちゃいました! 1時間程度で往復できたし。

誰にも教わらずいきなり道具をそろえて、いきなり漕ぎ出すという、かなり無謀だと思ったけれども、ふたりで試行錯誤しながらやってたら、なんとかまっすぐ進むようになってきた!

涸沼大橋

写真は涸沼大橋。ここまで来られるとは! 橋脚ももちろんくぐります。

涸沼の夕方は、筑波山に沈む夕日がそれは美しくて、水面に舞い降りる白鷺の群れとともにそういう風景を見るとほんとに心が洗われるなあと思う。

朝夕は風も無くて、湖面は鏡のように美しくて、カヌーもスイスイ漕げて、もうそれだけで充分元はとれたなあと思うのです。

涸沼は、仕掛けをしているらしい竿がたくさんたっているので、それを避けながらすすむ。ときおり、釣り客を乗せたボートが通り過ぎるので波が出来る。鴨や白鷺やカワウが多い。白鷺のたくさんいるところに近づこうとするとパドルが何かに当たると思ったら底だった! 白鷺はほんとうに浅いところにいて、近づけない。座礁しないように迂回。

カヌーを漕いでいると魚の群れが、ざばざばとカヌーから逃げていく。投網をしたら大量に捕れるに違いない(投網禁止)。小魚が水面を何度も何度もジャンプしていく。ボラ?かな? スズキじゃないかと思うくらい大きなやつも目の前でジャンプする。ジャンプしてカヌーの中に飛び込んでくれないかな~なんて、うさぎと切り株みたいなことを考える。

涸沼は沼というだけあって、水の色は茶色だし、パドルもすぐ見えなくなるくらいにごっているけれど、水質はそれほど悪くないらしく、嫌なにおいはしなかった。泳げないけれど、カヌーする分には充分楽しめる。

昼間は風が強いと波が高い。初心者の私たちにはちょっと不安になったので結局昼間には漕がず。

片付けはそれなりに大変。親沢公園はシャワーがあったので真水で軽く洗って、水拭いて乾かして折りたたむ。晴れてないと無理・・・。でも空気抜けは早くて、ふつうに折りたたんで、そのままバックに余裕で入ったのはうれしかった。

カヌー楽しすぎ。こんな体育の日にちゃんとスポーツするなんて、今までにありえなかったことだわー。