ひな菊と黒い犬

まあまあそこそこほどほど

鳴子温泉郷・日帰りで湯めぐり三昧

ひよこマッチ
人生まだまだアマチュア

鳴子温泉郷には湯めぐりチケットなるものがあって、4泊もするのだから日帰り温泉もあちこち行こうと計画していたのだけれど、台風で3日目は一日旅館から出ないことにしたので、湯めぐりは予定より大幅に縮小された。
結局湯めぐりチケットは買わず、どうせなら湯めぐりチケットで割引にならないところに行くことにしようと決める。
旅館から電車で行こうかと思ってたのだけれど、「7月25日からの大雨」の影響で新庄~鳴子温泉間が当面運休しており、さらに台風5号の影響で8/12は陸羽東線の運休が決定していて、どうなるかわからないというので結局車です。鳴子温泉巡りは台風前の2日目に行きました。

鳴子温泉駅前は道が狭くてどうなることかと思ったけど、「湯めぐり駐車場」は8:30~20:00で使えて無料、台数も余裕があり、トイレも足湯もある、いい拠点になりました。
「湯めぐり駐車場」の足湯は「下地獄源泉」。目の前に源泉の湯煙が湧き上がっているのを見つつ。
鳴子温泉日帰り温泉はそれなりの数があるのだけれども、10時~14時利用のところが多くて、計画的に湯めぐりしないといけません。個室休憩もやってみたいけれど、町歩きもしたい、と迷いつつ、優先順位の高いものからこなしていきます。

菅原分館765
ブランチは「菅原分店765」。
朝から呑める、ということで、日本酒のラインナップが非常に好み!なんだけど、汗疱さんがご機嫌ナナメになるのでここ一年ほどアルコールは避けていて残念。金の井酒造株式会社の「綿屋」、呑みたかったなあ。
Googleレビューで美味しそうだった「おにぎり定食」を注文。
先付けの3品が美味しくて、特に山葵がいいもの使ってくれてた。
おにぎりは2個セレクトということで、自家製牛すじと一番人気のすじこ(+100円)。
みそ汁は豚汁に変更(+100円)。
時間がかかりますーということだったけれど、1時間くらいかけてゆっくり食べるつもりだったので問題なし。
オーナーとお客さんの会話も楽しい。
今回は時間的に難しくてはずしたのだけれど「東多賀の湯」がおすすめだそう。
カウンターの飾りのひよこに「くろゆ」って書いてあったから「高友旅館」もおすすめなのかな。

海苔が大きくて美味しい。
米が柔らかくて甘くておいしい。
具がほろほろと絡む。
豚汁も具沢山で美味しい。
あーおなかいっぱい。

食べ終わったところで、今回の旅の目的の一つ、メタケイ酸の含有量がトップクラスの「旅館すがわら」に向かいます。
旅館すがわらの家族風呂
入浴時間は10:30〜17:00。
休憩プランで長居もできるし、お風呂もリフォームされてて素敵な感じだったけれど、貸切にしました。
2人で40分1000円と60分1500円ということで、60分を依頼。
成分表では「ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 低張性アルカリ性高温泉」。
ところで、表示温度が100度っての、初めて見たよ。
メタケイ酸は高温の方が溶けやすいと聞くけど、100度とは。
熱めのお湯(体感42度)を湯かき棒で湯もみして入ります。
こちらはリフォームされていない古い浴槽ですが、腰くらいまである深さと、腕足を伸ばせる広さで、たっぷりの湯が楽しめます。

メタケイ酸
メタケイ酸は、462.4mg/kg(平成28年分析)。pH8.5。
まさに化粧水風呂。贅沢にたっぷり浸かります。もっとぬる湯だったら長く入れるのにな。
湯あたりしそうになる前に上がります。
休憩所も広くて、思ったより誰もいないのがいい。
日帰り湯の利用者はぱらぱらと来るけど、ゆっくりできそうな感じがよかった。

「深瀬」の栗だんご
駅まで歩いて町並みを観光。
夫はそこらへんに止まっている車のエンブレムを見ては恐れおののいている。(錆びてるから)
とりあえず鳴子に来たら食べないといけないらしい「栗だんご」をいただきます。
「深瀬」はイートインできなくなった、という話もあったけど、「パックでの提供なら」というので店内でいただけました。
あったかいみたらしが美味しい~。
栗が丸っと入っててお得感ある。
店内にあった児童書を読みながらまったりしていると、誰もいなかったのに次から次から人がやってくる。児童書の舞台、滝の湯&温泉神社へ移動。
bookmeter.com

温泉神社
なんてことない神社ですが、御祭神が大己貴命少彦名命
大己貴命が山を鳴り動かし、少彦名命が湯を沸かせて、人々を病から守ったストーリーが容易に想像できます。
真夏の炎天下では、手水の水が冷たくて気持ちよかった!
鈴がすごい色してて驚く。これが硫化水素のチカラ・・。
神社の脇が公共浴場「滝の湯」です。
まあ公共浴場ではよくあることだけれど、休憩所がなくて、入口前の椅子でみんな休んでいた。
防犯のため貴重品を預けたいけれども係員がいないので交代で入ることにする。
成分表の泉質名が長い。「酸性-含硫黄-ナトリウム・アルミニウム・カルシウム・鉄(Ⅱ)-硫酸塩泉(硫化水素型)-低張性酸性高温泉」
神様、ちょっと欲張りすぎじゃない?(笑)
驚きなのは、pH2.6。
白濁しているけど、潟沼の水質が強いのかも。
あつ湯とぬる湯があるということだったけど、入ってみたらぬる湯は「打たせ湯」だった。
そしてだれも打たれておらず、浸かっている。
というかうっかり打たせ湯にあたると湯が散って浸かってる人にかかるので大迷惑。わちゃー。
あつ湯は熱すぎて入れず、洗面器で浴びるのがやっと。
足湯してても火照ってくる。
pHも低いのであまり長くは入らず、満足してすぐ出ちゃいました。
交代でだんなが入っている間、入口のベンチに座り、少しだけ涼しい山風に吹かれる。
からだホカホカになっちゃって、もう一湯くらい入ろうかなと思ったけど、無理しないことにする。
遅い昼食を食べるつもりだったけど、ブランチのおにぎりと栗だんごの餅が効いたらしい、まったくお腹が減らない。
最後に「ゆめぐり広場」の手湯でくつろいで、鳴子温泉終わり。

しんとろの湯
台風一過の4日目に行った中山平温泉、公共浴場しんとろの湯。
こちらも旅の目的のひとつです。
レビューを見ても人気過ぎて、9時の開店前に行ったのだけれど、常連さんが並んでいます。
成分表では「含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉 低張性アルカリ性高温泉」。
滝の湯と打って変わって、pH9.4! ぬるっぬるです。
これが「うなぎの湯」。にゅるにゅる。
42度なのでそれなりに熱め。
でも今回の旅行で唯一ちゃんとカランが使えるところでしたので、体洗って水道水で体を冷ましつつ、熱いお風呂に長めに入浴。
事前情報では、メタケイ酸の量が493.0mg/kgだったのだけれど、行ってみて最新の分析を見ると、754mg/kg!。
トップクラスどころか、日本一じゃない?!という数値です。
これは人気だわ・・。
白濁の湯は温泉気分を盛り上げるし、ぬるぬるは満足度高いし、pHの高さも相乗効果、これでもかってくらいの美肌の湯です。
メタケイ酸の湯治旅にふさわしいお湯でした。
休憩所はない、という記載だったけれど、椅子に座ってゆっくりできたのもよかった。

くるみゆべし
お隣に「ゆの駅」があって、お土産屋さんになってる。
パッケージがかわいいわらび餅は、くるみゆべしでした。
宮城県の郷土料理「しそ巻き」 も購入。
夫は探してたひよこマッチを見つけて大満足。
気分がいいといろいろ買い物しちゃう。
つづく。