
ホームズシリーズは、1887年~1927年(日本だと明治20年~昭和2年)。
朝香宮夫妻がパリのアール・デコ博を見学したのが、1925年(大正14)。
庭園美術館は、アール・デコを反映しているというけれど、それはアール・ヌーヴォーからの発展であって、アール・ヌーヴォーの先駆けがイギリスであることを考えると、「パクス・ブリタニカ」といわれる世界平和の産物だと思っている。
たぶんもちろん世界平和の裏では貧困や孤児や麻薬や差別があるわけだけれど、そういうのを全部塗り潰すかのような、圧倒的な芸術が、今もなお愛されている理由なんだろうと思ったりする。

庭園美術館の夜開館は、毎年夏に行われているのだけれども、上司が行きたいと言い出し、総勢5人で仕事帰りに行ってみることにした。私はその日の仕事がさいたま新都心だったので、埼京線・京浜東北線・上野東京ラインと、時間と運賃と労力を天秤にかけた結果、グリーン車で浦和乗換の湘南新宿ラインで恵比寿まで行くという贅沢コースをとることにした。
JREポイントってこういうので使わないとね・・・。
庭園美術館は私の好きな美術館ベスト5に入るので何度も行ってるけど、夜は初めて。
予想してたけど激混みでした。(今まで行かなかったわけだよ)

本館3階ウインターガーデンには絶対行きたい、と思って他をほぼ素通り。
人数制限で、2階から3階への階段の踊り場の左隣に謎の部屋があり、そこで長い行列です。
まあエアコンも無い中で、ゆうに30分並びましたが、ウィンターガーデンからの夜景が見られたのはやっぱりうれしかった。

結局同僚メンバーとは現地集合だったので合流できたのは入館してから1時間後でした。
ちなみに「夜会」イベントではドレスコードが推奨されてたので、みんな何かしらそれっぽいアイテムや服を身に着けていたのが楽しかった。
基本ボックススカートの上司までがロングスカート(!)で珍しい~と話題に花が咲く。
私もせっかくなので仕事ではやらないフラッパースタイル。
(プリーツのキャミソール+レースのロングスカート、一応仕事帰りなので落ち感のあるカーディガンを羽織る)
・・・にしたのだけれど、同僚から「いつもこういう服着てるよね」と言われ、うわー服の趣味バレバレだわと思いつつ、「レトロ好きなのでー」と逃げる。
www.teien-art-museum.ne.jp

翌日、神保町シアターへ。
アニメ「名探偵ホームズ」のリバイバルです。しかも35mmフィルム上映。
100席しかないので、チケットぴあで受付開始と同時に申し込んだだけあって、2番3番をゲット。
神保町シアターは、チケット発行時に整理番号が発行されて、整理番号順に入場になるのです。
84年公開『風の谷のナウシカ』の同時上映の「青い紅玉の巻/海底の財宝の巻」、86年公開『天空の城ラピュタ』の同時上映の「ミセス・ハドソン人質事件の巻/ドーバー海峡の大空中戦!の巻」は、当然ながらビデオで見ただけです。
映画館でみるという子どもの頃の夢が叶いました。
私のホームズはこのアニメからはじまったのだけれど、私は気に入った作品は、漫画もアニメも小説も映画も味わうというメディアミックス派なので、当然シリーズも全部観るし、原作小説も読みます。全然違うじゃん!とか、この回はほぼ原作通り・・!とか、その違いやアレンジや忠実さを楽しめます。
ちなみに私の「19世紀後半~20世紀初頭の世界観好き」は「不思議の海のナディア」から明確になっていて、あれは「海底2万マイル」「神秘の島」を原案にしているんだけれど、当然読破。
大人になって何がそんなに気に入ったのだろうと考えてみると、飛行機や潜水艦ネタ。
「大空への夢」「深海へのロマン」そういうの。
それでそれは発明された時代背景をひっくるめて好きなのだわ、と気づく。
(ミセス・ハドソンが飛行機の火事を防ぐために斧を持ってエプロンドレス翻して塀を走っていく「メイド服走り」のところ大好き)
うちの地元にライト兄弟より早く飛行機の原理を発明した二宮忠八という偉人がいるのだが、地元偉人の学習やイベントは小学校低学年から強制参加させられるので、そういう刷り込みもあるのだろうな。
当然、京都の飛行神社や、香川の二宮忠八飛行館も、大人になってから行きました。

書泉グランデにポップアップショップができていたので行ってみた。
もちろん上映前に書泉ブックタワーのポップアップショップにも行ってたのだけれど、見事に品薄になっていたので、入荷したと聞いてグランデへ。
まあ入荷してたからって特に何か買うわけではないのだけれど、セル画展示はうれしい。
まあなので、「ホームズ好き」かと言われると違う気がするし、「シャーロキアン」なんて程遠いのだけれど、「サロン クリスティ」でホームズのイブニングティーやるってよ!なんて同僚から誘われると、なにそれ行く行く!となるわけだ。
「サロン クリスティ」は早川書房の1Fにあるカフェ。

なんたってハヤカワなので、うちの社内でもこのカフェを好むか好まないかで読書傾向が測れてしまうという恐ろしいカフェだ(苦笑)。
今回は結局3人で行ったのだけれど、主催者が誘った一人はミステリとか読まないからいいや、と断られ、もう一人はまったくホームズ読んでないけど大丈夫?と確認される。
いや、普通に女子会したいだけで(主催者もそこまでホームズ好きではない)ただの話題提供くらいなんだが、ただ美味しいだけのゴハン、ではなくてコラボの意味を楽しめる程度には予習しておきたい、という真面目な気質は、まあうちの社風だと思う。

「メスシリンダービール」は調べたら以前にも提供があったみたい。私は飲めないので、メンバー多いとこういうの見られて愉しい。
三の兆候 - Wikipedia
「ライヘンバッハの滝」は、私が頼んだのだけれど、思いのほか青いのが出てきてびっくりした。
ライヘンバッハの滝 - Wikipedia

コカジン7%はパロディで、中身はコーラとジンですが、ジンが注射器で提供されるのたのしい。
コカイン - Wikipedia
「極黒と純白の研究」は、ミルクとチャコールジュース。「緋色の研究」のパロディかな。

料理の方も同様にエピソードにちなんだものになっていて、ホームズ未読の彼女に2人でいちいち蘊蓄を語りつつ、面白がる。
うろ覚えエピソードは、その場で調べたりするのも楽しい。
こういうコラボメニューはまあ、作品知ってるのと知らないのでは楽しみ方が違うというのはわかるけれど、知らなくても楽しめる人はすごいな・・と逆に感心する始末。
まあ、結局は女子会なので、更年期の話や人生の分岐点の話で盛り上がるわけだけれどね。

早川書房や小学館が人生の一端を担ってるのは間違いないわけだな。
▼こちらは角川三昧
nagareru.hatenadiary.org