ひな菊と黒い犬

まあまあそこそこほどほど

夏詣で何を願う

諏訪大社・本宮の茅の輪
6月30日は夏越の大祓。参拝したのは7月3日だったけど、まだ茅の輪がでていたので、茅の輪くぐりしてきた。

6月30日の大祓にはなかなか行けないので、6月になるとどこかの神社に茅の輪が出ていないかとそわそわして、見つければくぐるようにしている。
今年は鶴見神社で既に参拝していたので、諏訪大社本宮で2回目。
半年の穢れを落とす。

2014年から浅草神社が「夏詣」という新しい風習を定着させようという試みが始まり、全国展開中。
正月3が日の「初詣」と同じように、半年の節目で6/30(夏越の大祓)~7/7(七夕祭)あたりに、神社への参拝を促すものです。
夏詣 – 新しい日本の風習 夏詣

まあ「初詣」も鉄道会社のキャンペーンが始まりだし、そんな名前を付ける前から、茅の輪出したり風鈴飾ったり七夕飾ったり限定御朱印だしたりと、神社は人が来てくれるように何かしら工夫を凝らしてきたわけで、それがここにきて「夏詣」という言葉に集約された気がする。まあ神社の維持につながるならなんだってアリです。定着するとよいな。

御射鹿池
夏には夏にしか見られない景色がある、とばかりに、御射鹿池にも行ってきた。
神野(こうや)というお諏訪さまの御狩場だったとか。
観光地化していて、駐車場も柵もきれいに整備されてた。

溜池
昭和8年に完成した農業用水のため池なのだけれども、東山魁夷「緑響く」のモチーフとして有名。
pH4(!)の強酸性で魚はおらずチャツボミゴケが湖底に繁茂して湖が緑に見える。
日傘差すレベルで暑いのだけれど、景色だけ見てると涼しい気がしてくる。
実際標高は高く(1,540 m)、水が冷たすぎて農業用水にならないから、ため池で「温める」というのが主旨の池。

緑響く
もうなんかね、しばらく歩いていると、白い馬が見える気がしてくる。
見える!白い馬が!とかいいながらの女子会。

白い馬が見える
晴女二人もいたから、雨予報だったけどほとんど晴れてた。
雷もガンガン光ったり鳴ったりしたけれど、ほとんど降られなかった。
思い返せばミシャグジ様周辺だけ降ってたわ。

浜の湯から諏訪湖
ホテルは低層階で諏訪湖は見られない安プラン、ということだったけど、見られた。
私は旅行前にがっつり下調べして、優先順位の高い方からこなしていく旅行をする。
下調べ自体が楽しいし、予備知識があってみる方が表層より一歩踏み込んで見られる気がする。
昔、どこに行きたいか調べるっていうのを現地でやったら時間の無駄だと思ったし、現地に行って得た情報とその時の気分でゴロゴロ予定変える方が楽しい。

でも今回は、メンバーにここに行きたいあそこに行きたい、というのをなるべく言わないことにした。
メンバー的に「課題をこなす」旅行になりそうだったから。
適度に迷ったときやどこでもいいからおまかせな雰囲気のときに「じゃここ行こう」という程度。
行きたい場所を数多くこなしたいわけじゃない。

夕方の諏訪湖
私がそういう下調べをしていると知っている一人が、(自分は)事前に調べた情報で、前情報と同じだってがっかりするからあまり下調べしないようにしている、という。
うーん、私は前情報と同じだからってがっかりしないな、むしろ前情報と同じってことほとんどないわ。まず晴れないし、と晴女の彼女に言う。
今回だったら御射鹿池は行きたい候補のひとつだったけど、晴れると思ってなかったから行くつもりなかったし、部屋から諏訪湖が見られるとも思ってなかった。ありがとうね、と思う。

諏訪大社本宮おみやげ街のツバメ
関東ではとっくに巣立ったツバメたちが、信州ではまだ巣の中にいた。

親ツバメを待つ子ツバメ
巣立ちまでもうすぐ、というぎりぎりが一番かわいくて好き。

ランチ「傍」から見たツバメ
しっかり巣立って南下したかな。

諏訪大社本宮のジョウビタキ
再訪した諏訪大社本宮で、2回目の布橋を歩いていたら見つけたジョウビタキ
やたらパタパタ遊んでいるので、撮影できないかと追いかける。

布橋でパタパタ遊んでたジョウビタキ
カメラで撮影できた頃には布橋から離れてしまったけど。
越冬のために日本に来ているから夏には見られないはずなんだけど、近年は北に戻らず日本で子育てしているとか。あ、この子幼鳥かな。

板御朱印
御柱と同じ、樅の木の御朱印御柱祭の期間限定品。
輪切りのものとかもあって、「龍神」「千客万来」「諏訪大明神」「夢」「絆」と言葉も色々でしたが、まあ玄関に飾るならコレ。
諏訪大社は四社参りをすると記念品を貰えて、今年はがまぐちだったようだけれど、夏詣ということで限定うちわでした。
よい旅をありがとう。