ひな菊と黒い犬

まあまあそこそこほどほど

ハロウィンには曜変天目の「夜の星」を見に行く

曜変天目みやげ
世界で3椀しかない国宝「曜変天目」を見るために、東京国立博物館「大徳寺」展と静嘉堂文庫美術館をはしごしてきた。

「大徳寺」展は気になってたんだけど、今年何回平成館にいくつもり?とか思って後回しにしてたら、Xさんが、あなたこういうの好きでしょ、とばかりタイムラインに流してきた。
曜変天目はそのうちコンプリートしたいと思ってる、なんて、Xさんに一言も伝えてないのに、どんなアルゴリズムしてるんだろ・・・。
うわ、ノーチェックだった!と思って調べたら、静嘉堂でも展示しています!
11月8日まで!

平成館
そんなわけで「前田家」展、「空海と真言の名宝」展に続いて、今年3回目の平成館です。
土曜の10時頃に東博に到着。チケット購入列での待ちなし、平成館での入館待ち10分。
前日の不安定な天気を心配して、ポリ着物にしましたが、ウソみたいな秋晴れです。
ポリ着物は夏は暑くて冬は寒いから春秋限定と思っている。
天候の変化も大きい秋にはポリ着物が気軽でうれしい。

とりあえず第1会場の入口にレイアウトがあったので、曜変天目は第2会場ということがわかり、すべて差し置いて曜変天目に向かいます。
曜変天目は、一室展示になっていて、1列で展示ケース周りを歩きながら見る最前列と、その外側から遠巻きにみる列になっていました。
最前列には20人くらいが3列で並び、展示ケースに近づくとなんとなく1列になって曜変天目の前へ。
今回の展示には、国宝「喜左衛門井戸」も来ているのだけれど、正直井戸茶碗の良さはよくわからない。いわば用の美と思っている。
でも「曜変天目」はひとめ見て、なんだこりゃと思う「わかりやすさ」がある。
そしてこれで茶を点てるってどういう状況?!とか思っちゃう。

曜変天目は、2021年に静嘉堂の椀を見ている。
大徳寺龍光院の椀は、比較すると青さの鮮やかさは劣るが、花のような星の奥に深い闇を見るようで渋く美しい。
ところどころが青く染まっているのも不均一でまさに小さな宇宙。
椀が思いのほか小さくて、吸い込まれて立ち止まってしまいそうになるのを「歩きながらご覧ください~」という係員の声で現実に引き戻される。
静嘉堂のと比べると椀の外側にも文様が入っているのが見て取れて、しゃがんで見るのもいい。
私の人生でこれをあと何回見られるだろうかと思い、内側の列2周・外側の列2周して計4周した。
もう一周回ろうかと思ったら内側の列がさらに伸びていたので諦めた。
双眼鏡持って行ってたら、外側の列からじっくり見るという方法をとるのもありかと思う。

グッズ売り場に柳櫻園茶舗のほうじ茶があって、思わず購入。白缶の販売がなくて残念。
毎年京都に行ってた時期もあったけど、人が多すぎて行かなくなっちゃったなあ。

静嘉堂
せっかく2椀同時に見られるというので、「静嘉堂文庫美術館」にも行きます。
2022年に移転オープンしてから行くの初めて!
ところで後ろ姿の写真撮ってみたら、帯のタレがペロッとめくりあがってしまってる。
補正なしだとタレが跳ねちゃうってのも久しぶりにお太鼓結びにして思い出した。
しかも枕が壊れて捨てたのを忘れていたので、急遽タオルを丸めて簡易枕にしています。
一重太鼓の「結ばない結び方」を忘れた、と思って、調べて予習してから結びました。

okakara.exblog.jp

伯母の帯
ハロウィンだったので、それっぽい着物にしようかと思ったけど、オレンジの着物や帯を持ってないし、骸骨や蝙蝠の柄も根付すら持ってないわー。
だからというわけでもないけれど、黒&紫の矢羽根柄。
帯は伯母の帯です。
伯母の箪笥には帯がほとんどなくて、そのあまりない帯の中からこれを見つけて、絶対この着物に合わせようと思ってた。
ハナミズキかヤマボウシに似た四花弁の花柄だから、ほんとは春に着るほうがいいのかもね。
ハロウィンカラーの黒は夜、紫は魔法、白は魂、緑が毒だそうだ。オレンジが魔除け。
オレンジないけど、まあ矢羽根柄は魔除けってことで。
こないだ読んだ「本なら売るほど」の八掛のしゃれこうべとかいいなと思う。

「静嘉堂文庫美術館」は「大徳寺」展のチケットで200円引きでした!ありがたい。
2021年に移転前の静嘉堂文庫美術館で見た時は、目の前に陣取っていつまでも眺めていられるくらいゆっくり見たものだけど、さすがに今回は次から次から人が囲って眺めていた。
みんな大徳寺のはこうだったとか静嘉堂のはこうだと話す声が聴こえてくる。
私も、2021年に初めて実物を見た静嘉堂の曜変天目の印象が強くて、大徳寺のは思ったより小さいと思ったけど、静嘉堂のが大きいわけではない、というのも比較して見て気づいた。
静嘉堂の椀の外側は、大徳寺と違って真っ黒に見えて、谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」を思い出した。
ほんとうに、写真とは全く違う印象だ、と思いながら、でもハガキをおみやげに購入。
曜変天目グッズが増えててびっくりした。

明治生命館
「明治生命館」も無料で見学できるというので行ってきました。
時代が下ると下々の者も入れるようになってうれしいわ。
大理石のアンモナイトも見つけられました。
カフェが素敵だったー。値段もステキだったけど。
www.attable.co.jp

残りひとつの藤田美術館(大阪)の椀には、未だまみえていない。
来年1月~3月展示なので、行けたらいいなあ。
「前田家」展で見た「天目茶碗」が「曜変天目みたい!」と思ったら重要文化財「耀変天目茶碗」だった。