
最後の「いっしょにマイル割」で、呉に行くことにした。
今年はVisaカードのVポイントをマイルに変換したので、4月に愛媛帰省でマイルを消費。
nagareru.hatenadiary.org
まだ12000マイルほど残っているけれど、0~300マイル区間で一人分の往復使えるかというところ。
ANAは「今週のトクたびマイル」が2026年3月31日路線告知分より休止。「いっしょにマイル割」も2026年5月18日搭乗分で終了。
マイルを残しておいても次いつ使えるか目途が立たないな、というので「いっしょにマイル割」で10000マイル使っちゃうことにした。
仕事の日程として今週末なら大丈夫そう、というので予約したのが5/12(火)。
5/16(土)の朝便・5/17(日)の午後便の空きがあるのが、広島・オホーツク紋別・大館能代でした。
紋別だとアザラシ見て帰るだけ、秋田だと始発・最終便がとれるから目一杯時間はとれるけどレンタカー必須。広島なら街歩きできるかな~という話をすると、連れが呉に行こう、という。
羽田〜広島、25,760円(2人分往復)。
そんなわけで「この世界の片隅に」のロケ地巡りをすることにした。

こうの史代作品は、Jour(ジュール)連載の「長い道」で知って、「夕凪の街 桜の国」「さんさん録」「この世界の片隅に」と連載を追いかけた。
連載当時から描かれる風景や場所について「そのまんまや」「どこの場所かまでわかるわ」という話を聞いていて、いつか行ってみたいと思っていた。
下巻が出たのが2009年で、アニメ映画公開が2016年。
「住宅地の聖地巡礼やめて」といった監督の声がニュースになったり(2017年)で、敬遠していたのだけれど、2020年に呉市が住居跡を「すずさん家」として整備。
どうなってるかなあ、と思いながら下調べをしました。
▼詳細情報ありがとうございます
55.gomachan.jp
▼「案内地図」大活躍でした
kure-trip.jp

広島空港からリムジンバスでサクッと呉駅へ。suica使えて便利!
戦艦「大和」にまったく思い入れがなくても、周作さんが「あれが東洋一の軍港で生まれた世界一の戦艦じゃ」「お帰り言うたってくれ」と言うのですから、もう私だって「おかえり」と言いたくなる。
呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム) は、1年2か月休館で2026年4月23日リニュアルオープン!
休館前を知らないけれども、ぴかぴかの展示を堪能です。
前情報なしで行ったけど、大和だけじゃなくて当時の呉の情勢がよくわかって最初に見てよかった。
作中から北條家の太さを推し量ってはいたけれども、これが軍都かァと思う。
ついでに「てつのくじら館」も見学して海上自衛隊やってる友人に想いを馳せます。

第一目的地は「北條家住宅跡」すなわち「すずさん家(がた)」。
「案内地図」にあった嫁入りコースで「辰川バス停」からすずさん家に向かいます。

「辰川バス停」下車。
呉駅前からバスに乗車しました。
バスはお作法が地域によってばらばらなので事前に予習しておきました。
整理券をとる必要があるけれど、suica支払いできて便利。
おかげでタイムリーに乗ることができました。
ここに来るまでのバス道も結構な狭さで、ここバス行くんだ!?と思う。
坂もそれなりなので、これが「木炭バスが上がれない」坂か~としみじみ。

事前に「案内地図」を印刷しておき、Googleマップと見比べながら進むのだけれど、これか?この道行っていいんか?状態。

振り返るともうこの高さ。「こんなに上がってきたんかいね!」(すみちゃんのセリフ)

案内があるからわかるけど、これは映画公開直後はえらい迷惑だっただろうなあと思ったりする。

自家用車なにそれ?という道を抜けて、すずさん家へ。
あとでわかるけれど、この分岐のあたりまで井戸の水を汲みに来ていた。

すずさん家到着! ほんとにどんづまりなんだ~

「段々畑」というのはもちろん作品を知ってる人向けの言い回し。
この先は土砂災害警戒区域になっている。
防空壕をつくったりその防空壕が台風で崩れてしまうエピソードを慮る。


すずさん家、おじゃまします~

呉市は山に囲まれた扇状地になっていて、平らでいい土地は当然軍が使うから、住宅地は必然山の方になっていく。

土地だけ見ると狭く見えるけれど、6人で住めて納屋もあるのだからそれなりだ。

整備当時の絵は消えてしまっていて、だれかがマジックでなぞってくれていた。

間取りは詳しく書いていないけれど、エピソードポイント。
作品には出てこない井戸があるあたりも、傾斜地なんだなーと慮る。

広島は、あっちか、と眺める。あの山の向こう。昭和20年8月6日午前8時15分を想像する。
爆心地から北條家までは直線距離で20kmくらいだそうだ。

すずさん家の訪問が終わったら、もう少し高台へ移動。
第二目的地は、すずさんが見ていただろう「呉港が見渡せる風景」。
Googleマップで見つけた「呉港一望」へ向かいます。

呉港一望!
手元の腕時計で標高を観ると115m。あとで地理院地図で調べたら148mだった。
なにやら船が停泊しているのでGoogleさんに訊くと、一番右のは海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「かが」らしい。ほんとか?

それにしてもこれが呉か、と思う。
一望できるほどの思いのほか小さい町。
去年の国勢調査で20万人を下回ったらしいが、大和ミュージアムで見た人口推移のグラフでは終戦間際のピーク時には約40万人だったというから半減である。
でもここに40万人!どんだけ詰め込んだんだ、と戦時の賑やかさを想像する。
つづく。

