ひな菊と黒い犬

まあまあそこそこほどほど

羽毛布団をリフォームした

羽毛リフォーム・ビフォー
羽毛布団の寿命は10年らしい。20年以上使ってた。
昨年敷布団を打ち直しして、すっかり気を良くした私は、今年は掛布団をリフォームする決意をした。
掛布団は、本掛けと肌掛けの2枚を季節で使い分けている。
本掛けの方は、リフォームしなくていいかなというくらい傷みも全然ないんだけれども、数年前から真冬には本掛けと肌掛けを重ねて使っていて、本掛け一枚では寒さを感じるようになった。
羽根枕と肌掛けの方は羽が出るようになって、側生地の劣化を感じる。

母が羽毛の掛布団を最初に購入したのは1987年。16万もするものだったようだ。
私が鼻炎アレルギー発症で病院通いを始めた10歳。
圧倒的に綿布団派の母が、羽毛布団はアレルギーにいいらしいから、と購入してきた。
当時はアレルギー対策された布団はほとんどなく、布団をまめに干すのが一番いいとされてきた。羽毛だったら軽いから干しやすいし、側生地が高密度でダニが入りにくい。
母が自分のためにわざわざ高い布団を購入してくれたということが子ども心に感動したのを覚えている。
それで劇的にアレルギーが改善したわけではなかったのだけれど、軽くて暖かくて、羽毛布団が大好きになった。

リフォームする掛布団は、大学入学の1996年に母が購入してくれたもの。
ひとり暮らしを始めるにあたり、その場で購入した1万円ほどの布団一式では、北関東の冬は寒いだろうともたせてくれた。
実家で使ってたものでいいと言ったけど、新品本掛け布団。
その後、社会人になった2000年に羽毛の肌掛け布団が母から送られてきて、以来この2つを20年以上愛用している。
今回、メーカーに母の購入履歴を調べてもらったら、本掛けは1.35kg。当時9万円。
肌掛け0.35kgの方は他社のものだそうだ。メーカー不明。

本掛けの羽毛は、中国四川省産ということで驚いた。
羽毛といえば国産はなく、ヨーロッパ産が主流で、特にポーランドハンガリーが高品質とされている。中国産といえば安い羽毛というのが定番。
その中国産で20年も全く不具合なく満足して使えたことから、羽毛布団というのは、側生地とキルト(縫製)で、品質が決まることが推測された。それに側生地とキルトがしっかりしていれば、羽毛もそれほど悪くないものがついてくる。

リフォームするにあたり、羽毛布団を色々調べて、以下を選ぶ基準にした。
(1)プレミアムダウンウォッシュ
どうやらこれが高品質であることを証明するものらしい。
布団の丸洗い自体は、10年目あたりから3年おきにしてきたので、今回は機械でいうところのオーバーホールをお願いしたいと思い調べたらでてきた。これは必須。
(2)側生地 綿100% 80サテン以上
ゴアテックスの側生地がでているようだけれど、正直ゴアの寿命は短いという実感があるので、除外。布団は天然素材にこだわってるのでポリエステル混はなし。
(3)立体キルト
羽毛である以上、本掛けは立体キルトであることは必須。肌掛けも羽毛が偏らない等を縫製をウリにしているところ。国内縫製。
(4)防ダニ加工
羽毛自体は、綿よりもダニに好まれるらしいので、これは必須。
(5)補充羽毛
大体洗浄の際に300gほど失われるらしく、補充の羽毛が必要になる。
でも元が中国産だし、減った分を足す程度なので、当初量と同じにしてくれればよし。

楽天では、羽毛リフォームで検索すると2万円程度からある。
ところがどうも(5)補充羽毛の品質ばかりが重視されている。
楽天以外も探してみたけれど、情報開示が少ない。
ちなみに最終候補だったところがこちら。
本掛けシングル80サテン35200円。肌掛けシングル80サテン24200円。

メーカーリフォームは高そうだから悩んでいたんだけれど、価格が思ったより高くなかった。
私の条件は全部満たす。防ダニにダイワボウのハルゼッケを使ってるところもいい。
肌掛けは他社製品だから、リフォームはしないけれども、下取りしてくれるという。

羽毛リフォーム・アフター

(1)本掛け(リフォーム)
 45,000円 キャンペーン値引1,100円 →税込43,900円(カバーなし)
(2)枕(リフォーム)
 11,000円
(3)肌掛け(新品)
 45,000円(営業所価格) 下取り値引4,000円 →税込41,000円(カバー6,000円込)
www.toyoumo.jp

メーカーに連絡すると、家まで直接取りに来て、どういうリフォームか説明してくれるという。
正直これが一番面倒だった。
職域訪問販売をしているから母親が職場で買ったもので、購入履歴も全部控えてあるから、そういう販売方法を望む客が多いんだろうけれど。
まあ営業マンも誠実な方でしたし、私が知りたい情報は全部開示してくれたのでそれでいいことにする。
肌掛け布団は焼却処分するのかと聞いたら、汚れや不純物を取り除いて、ケラチンにするのだというので、ハンドクリームのサンプルをもらった。
私の布団が、ゴミにならずに済んでよかった。
枕 付属の袋で車内保管 

実は一番リフォームに感動したのは、枕だった。
羽根枕は、夏は涼しく、冬あたたかい。
高さが頭に馴染んで低くなっていくところも好き。
でも、フェザーの割合が多く、側生地から飛び出てくるとちくちくするから、カバーを二重にして使ったりしてた。
リフォームしたら、それが一切なくなった。
今の枕はウレタンが主流で、メーカーさんでも羽根枕はリフォームでしか対応していないらしい。羽根枕いいのになあ。
夏はタオルケットで足りるので、使い出すのは秋以降だけど、品質の良さはわかってるだけに、今から楽しみ。

リネンマスク
リフォームには1か月程度かかりました。
明細にリネンマスクが同梱されてた。
自社製品のリフォームには何度でも対応するとのことなので、また10年後あたりで検討してみようと思う。

羽毛布団は捨てないで、リサイクル
www.nishikawa1566.com