ひな菊と黒い犬

まあまあそこそこほどほど

盆休みは、おとなの遊び2

迎え火・送り火
迎え火には、とっておきの白檀を焚く。

おばあちゃんは、しきたりをしきたり通りにきちんとすることが好きだったから、段飾りもないお盆を寂しいというだろうけれど。
掛軸
掛軸はちゃんと出すから許してね。
お盆に実家に帰ることはめったにないから、これがうちのご先祖様の迎え方です。
桃
おばあちゃん、段飾りに必ず桃置いてたものね。
そんなわけで、箱買いした桃はこれで最後。
美味しいものをいただく。
私が食べるとおばあちゃんも食べてる気になるでしょう。
掛軸アップ
実家から最寄りの明石寺御朱印は、お大師様の左肩。
千手観音様は、きっと私がどこにいても見つけてくれるから、私は胸を張って生きるだけでいい。
キャッツ
そんなわけで、劇団四季のキャッツを見に行ってきました。
大井町のキャッツ・シアターが来年で閉館と、ニュースで知って、近々行きたいと調べていたのだけれど、全然チケットとれない・・。当日券だとだんなと2人で並んで席を取るのも困難。そんな中で、感染症対策での全公演中止。7/14から衛生対策を徹底しての再開、ということで、空き状況みてたら空いてるじゃないの!
回転席の販売なし、座席はひとつ開けての販売なので、定員の半分以下だというのに。
当日券のS1席ですら、並びでとれる空きあり。
しかしS席一人12,100円って、いい宿に1泊できる料金。
文楽は一等席でも5,500円なのになー。
今年は帰省もしてないし、キャンプも混んでて行く気がしないので、普段だったら混んでて到底行く気もしないところを狙います。
久しぶりに東京に出るだんなが、電車の空きっぷりに驚愕してた。
座席はひとつ空きのおかげで前に座る人がいないから見通しもいい。当日券で空いてる席の一番前を予約するってことは後ろがいない。
神奈川芸術劇場に比べると、キャッツ・シアターは舞台が近く感じる。見やすい。定員数はどちらも約1200名で同規模なのに。
双眼鏡なしでもいいくらい。でも双眼鏡持っていくと化粧とか表情とかばっちり見られていい!
キャッツ・シアターはトイレが多くて一方通行なのもよかったな。

キャッツは1月に公開の映画も見たのだけれど、こちらは随分酷評されてて、「やっぱり舞台じゃないと」という感想が多いから舞台見に行ったのだけれど、結果的には映画は映画っぽさ(CGや音楽や背景映像等)があって、舞台はもちろんいいけど、映画が酷評されるほどではないなって思ったのでした。
ちなみに原作文庫も購入して読んでみたが、こちらはほんとに詩で、グリザベラの話は8行ほど作成したものの子ども向きではないという理由で収録されなかったという逸話つき。
つまり、「都会のゴミ捨て場」「グリザベラの死」については、ミュージカルや映画の「味付け」であり、そこに「都会生活の夢と現実」や「キリスト教徒の死の概念(死の先に本当の幸せがある)」は、「人間」が深読みしてしまうだけよ、なんとトリッキーなストーリー設定(と理解した)。
ジェリクルキャッツがみんなで踊ってるだけでいいじゃない。そういうふうに最後は思える。
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そう考えると「ジェリクル」の意味は、「Dear little cat」だという説明がしっくりくる。
「Dear little cat」はイギリス英語で「ジィエアリトルキャット」と発音してそれが子どもだとうまく発音できないから「ジェリクルキャット」と言うので、原作者が「ジェリクル」を猫の集まりの名前にしたのだそうだ。

ツバキの実
おばあちゃんは猫大嫌いだけど踊りは大好きだから、「あれあれ猫の格好なんかして!猫が踊ってる!」ときっと楽しんだでしょう。
剪定したときのツバキの実は、玄関に置いておいたら割れて実が出てた。
自分のためにしていることが、結果的に誰かのためになるといい、それが私の考える理想の共同体です。